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2週間のアラスカ生活の最終日。ホーマー、キャンプ場から見る朝焼け。朝7時40分頃(9/16)


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先日、バブリー六本木ヒルズの49階で、アメリカ旅行業界のセミナーがあった。途中、「オーランドでのゴルフリゾート」やら「アウトレットでお買い物」という議題は、地球探検隊の旅とはほど遠いので、気を抜いて、手元にあるアラスカ観光局の資料を眺める。

フェアバンクス
7月の日照時間 20:11
12月の日照時間 3:49


半年の間で日照時間が16時間半も変わるのが、アラスカだ。

・・・そういえば、リーダーのメリンダと、ドライブ中、二人で、計算したっけ。

「夏至って何て言うの? summer solstice? へー、太陽のsolを使うんだねー。で、アラスカの日の長さって、毎日かなり変わっていると思わない? どのくらいかな・・・。夏至の頃は日が沈まないし、winter solsticeの頃は、ずっと夜じゃん? 18時間の差が6ヶ月であると仮定するとー、1ヶ月3時間でー、10日で1時間?1日・・・6分ずつ変わるんだね・・・。すごいね、アラスカ・・・」


1日30センチの氷河の前進は、なかなか実感できないが、1日6分の日の長さの変化は、2週間もアラスカでキャンプしていると、自然と気づく。

キャンプ中は、ちょっと早起きして、毎日明け方の空を見上げていた。毎日毎日、表情が変わる。どんどん、日差しがやわらかく、心細げになっていく。茜色に染まった空と海に囲まれながら、静粛な気持ちで、眺めていた。