この世の中にはいけ好かないもの
そんな小心者のあなたに贈る。これは1つの人生の指針である。
こう言う会話が出ると言うことは、ほぼお互い初対面の筈だ。
「私、何歳に見えますか?」
って聞く奴は、
私達は長年の経験で、分かっている。この事実を。
🌸花も🌸
「ねえ…五十嵐さん(仮名) 私、何歳に見える?」
かなり大きな声で怒られた。私は心の底からビックリした。何故、聞かれた事を正直に答えて怒られなくてはならないのか。
「まぁ…私27歳よ!全然違うでしょ!」
先輩OLは喋らなくなった。もうこれ以上は耐えられなかったのかも知れない。自分が傷つくのを避けたのかもしれない。
ホントにホントに申し訳ないんだけど、その当時は27歳で結婚してない女の人がいるなんて信じられなかった。女は24歳までに結婚するもんだとそれが常識だと思っていた。だから気持ちが聞きたかっただけなのよ!
「20歳から90歳の間くらいですか?」
これ言ったら大体黙る。
さあ!今だ!
なんとなく気にくわないもの
大したことないけど嫌なもの
こんな下らないことを気にしているのは世の中で自分一人だけではないだろうか?
と悩むことは多い。
そして悩んでいるのは自分一人ではない。
と気がつくと、それまでうつむいて歩いていたクセに急に面を上げて鼻息が荒くなる。
そんな小心者のあなたに贈る。これは1つの人生の指針である。
周りを見渡せば
平成が最後と言う事で、日本中が何かに向かってスタートをしている。
そんな時、あなたにも、きっと起こり得る不毛な会話の代表。
「私、何歳に見えますか?」
に遭遇するかもしれない。
こう言う会話が出ると言うことは、ほぼお互い初対面の筈だ。
この話の糸口持って来る奴大嫌い!
この糸口持って来る奴とは友達にはなれない!
初対面の相手だからなるべく穏便に済まし適当に流そうとしても何か答えないとダメ!
私はなるべく、「絶対」「100%」と言う言語は使わない様にしている。間違っていた時の逃げ場が無くなるからだ。
しかし
「私、何歳に見えますか?」
って聞く奴は、
100%!
絶対に!
若く言って!
もらいたい!
しかもです!
その自信がある大馬鹿者なのだ!
私達は長年の経験で、分かっている。この事実を。
だから、その質問が出た時に、初対面の相手の機嫌を損ねない様に目が泳ぎまくる。
私の若い時の大失敗をここにご披露してあげよう
🌸花も🌸
🌸恥じらう🌸
🌸18歳の🌸
🌸大失敗🌸
新社会人の私は先輩OLに例のまさかの質問をされた。
社会人1年生であり、世間の荒波からほど遠いところの住民だった私は、社交辞令とか、お上手を言うとか、その年齢の女性のデリケートな心情とか思いやる気持ちなど、これっぽっちもなかった。
そんな、社会的常識ZEROが服を着て歩いてる様な私に、27歳の先輩OLが聞いて来た。
「ねえ…五十嵐さん(仮名) 私、何歳に見える?」
歳上の女性のホントの歳なんて、学校の先生と親と親戚くらいしか知らない。
私は、その人の思惑など分からないので、真っ正直に答えた。
「35歳くらいですか?」
*よい子は決してマネをしてはいけません*
「まぁっっ!
失礼ねっ!」
かなり大きな声で怒られた。私は心の底からビックリした。何故、聞かれた事を正直に答えて怒られなくてはならないのか。
漫画じゃなくて「まぁっ」って言った人初めて見た。
取り乱した先輩OLは、平静を装いながら言った。
「五十嵐さん(仮名)それはちょっと失礼じゃないかしら?」
「えっ?じゃあ何歳なんです か?」
*よい子は決してマネをしないで下さい*
「まぁ…私27歳よ!全然違うでしょ!」
ホントにホントに申し訳ないのだけれど18歳から見たら35歳も27歳も大して変わらない。しかし鈍感な私もこの頃、やっと先輩が年齢を実年齢より、上に言われた事が不本意であったのだ。と言う事に気が付いた。この場を取り繕う為に私はお世辞攻撃する事にした。
「そう言えば、意外とシワ少ないですもんね!」
*よい子は決してマネをしちゃいけません*
先輩OLは喋らなくなった。もうこれ以上は耐えられなかったのかも知れない。自分が傷つくのを避けたのかもしれない。
私は話題を変えた。
「結婚しないんですか?」
*よい子も悪い子も絶対マネしちゃダメ*
ホントにホントに申し訳ないんだけど、その当時は27歳で結婚してない女の人がいるなんて信じられなかった。女は24歳までに結婚するもんだとそれが常識だと思っていた。だから気持ちが聞きたかっただけなのよ!
🌸完🌸
私はこの様な失敗を何度か繰り返した。
何度か繰り返して行くうちに、若く見える事に、無上の喜びを感じる人がいるのだと理解した。
70歳の誕生日を今日迎えたおじいさんまで「私は何歳になったと思いますか?」と聞いてきた。馬鹿だと思った。
ある時は、明らかに40歳過ぎてるであろうおばさんに(若者目線で見てます)28歳ですか?と言って、その場のコーヒーを奢って貰った。
私は嘘をつき続けた。
媚を売る自分が嫌になった。
ある時本当に久しぶりに
「何歳に見えますか?」が舞い込んだ。
もう自分を偽り、相手が喜ぶ様な嘘をつくのが嫌だった。
私は言った。
「20歳から90歳の間くらいですか?」
これ言ったら大体黙る。
怒るか怒らないか。
笑うか笑わないか。
それはあなたの裁量による。
あなたの人間的魅力にも関わる。
これまで築いて来たあなたの人生を、他人に評価してもらう
チャンスが到来したのである。
さあ!今だ!
勇気を絞り!
試してみよ!!
先生は責任持たないからね。
「まぁっっっ!」
って言われても知らないからね。