棄てた・・・
その表現がピッタリ当てはまる。
23歳の秋、酔った勢いで処女を棄てた。
子どもの頃から少女マンガが好きで、恋愛に人一倍夢を見てた私は、20歳を過ぎても処女だった。タイミングが無かった訳じゃない。
16歳で初めての彼氏は出来たし、ファーストキスは15歳だった。けれど、何故か一線を超えることが出来ず、ズルズルと延ばし延ばして23歳。
周りの友達が次々に処女じゃ無くなる中、焦っていた。セックスしたくない訳じゃない。怖い訳でもない。ただただ、タイミングが無かったのだ。
処女を棄てたなんて言い方をすると、世の中の処女である人たちを否定している様に取られるかもしれないが、ちがう。
処女で居たいならいれば良いし、個人の自由だ。
それに、セックスと言っても、挿入する事が全てでは無い。現に私も、挿入された事が無かっただけで、オーラルセックスは経験済みだった。
舐めて舐められる。
そんな感じの初めてのセックスは高校生の時。相手は、高給取りの10歳年上のサラリーマンだった。
彼からは、普通じゃないセックスを教わった。
手錠で後ろ手に縛られたり、目隠しされたり、下着を外した上に制服を着たり、あの頃の私はそれを楽しんでやっていた。
学校では、地味で目立たない私が、彼氏と普通じゃないプレイに勤しんでいるなんて、きっと誰も思わない。そう考えると余計に興奮した。
けれど、彼は私と最後の一線は超えなかった。
痕がつくようなことは何一つされなかった。
そんな彼とは、17の時に私から別れを告げた。受験シーズンに入るし、正直飽きたのだ。彼は、アッサリと別れてくれた。
たぶん、彼も私も遊びだった。