––––––あの娘がいたのは現実か、幻か。
今回取り上げるのは思い出のマー二ーです。
今のところですが、スタジオジブリ最後の作品。
また制作して欲しいものですが、たぶんその可能性は殆どゼロに近いのでしょう。
この話は、複雑な境遇も相俟ってか、心を閉ざしている少女杏奈(アンナ)と彼女がやってきた海辺の町に現れた金髪の少女マーニーの物語。
このマーニーという少女は、杏奈の前に現れるタイミングがかなり掴めません。
このタイミングで現れるだろうと思ったら出てこないし、まさかこんな時に来るはずないだろうと思っていたら。
………なぜ出てきたマーニー。
ということも多々ありました。(勝手な思い込みは危険)
もともとマーニーは、人が住んでいないはずの屋敷に住んでいると語っている時点で怪しさが漂っているのですが、友達が少ない杏奈にとってはそんなことなどどうでもよく、唯一無二の友達。
だからか、マーニーのことをどんどん無条件に信用していきます。
マーニーの不自然な言動にも気づかないふりをして。
だけどもやがて、マーニーは現れなくなります。
裏切られたような気持ちになりながらも杏奈は、『きっと自分の中に作り上げた女の子』だったのだと無理やり自分を納得させます。
しかし、マーニーの館に新しく引っ越してきた家族の女の子、彩香(さやか)にマーニーの日記を見せられて事態は一変します。
マーニーは実在したのか、だとしたらなんであんなにミステリアスな少女だったのだろう。
そんな事を思う杏奈にマーニーはもう一度姿を現して–––––。
なんだろう、この思い出のマーニーは中二病真っ盛りで、いろんな事情が重なってかなり病んでる杏奈と、それを救いに来たかのようなマーニーおばあちゃん(実はマーニーってアンナのおばあちゃんの若い頃だったんです)の友情物語だよな。
なのに、彼女達の間にはそれ以上の絆が一瞬生まれてるんだよね。
ほら、女の子なら少しは経験あると思うんだけど。
女の子の一番仲良くしてる友達がいて、その子が他の子と仲良く話してるとちょっと嫉妬によく似た感情になるでしょう。
それに近いものが生まれてたと思うんだよね。
この、友情に生まれる嫉妬によく似た何かって厄介で、恋愛感情じゃないのに私の○○ちゃんを取らないでって気持ちになる子もいるから不思議。
それも中学生とか高校生のうちにしかないものなのかなぁ。
たぶん、きっとそんなものなのでしょう。
(2014年/スタジオジブリ制作)

