前略









『コーンスープが飲みたい』










朝おきたら寒くて。
起き抜けにそれが頭に浮かぶってぐらい昨日は空腹のまま寝ました。









でもおうちにはコーンスープ常備しておらず……
でもお口はコーンスープを待ち構えている。両手広げて待っている。私はそれを裏切るわけには行かない。









コーン缶があったはず。
引き戸を開けるとそこにはまるで菩薩のような顔で鎮座していた。









あとは牛乳さえあれば…!
冷蔵庫を開けると綺麗な白黒の牛がイラストされた牛乳パック。
持ち上げて少し揺すると十分な量。
賞味期限も余裕で大丈夫だった。









よし。いける!!!いけるぞ!!!!










戸棚を開けてハンドミキサーを取り出し惜しげも無くコーンをミキサーにかける。
その間に牛乳とコンソメと塩コショウを火にかけて、燃え滾れぇ!!!とばかりの心に反して優しく弱火。









あとは刻まれたコーンを鍋に投入してわたしの戦いは幕を閉じた。



















15ふんの格闘である。









かしこ。