旅館の夜
ペタリペタリと小さな音で目が覚めました。

ネコちゃんって足音するんですね。
ドアを開けると帰って行かれたので
ついでに私も夜中の温泉へ。
夜明けが早く
明け方と朝食前にも再び温泉
お風呂もこじんまりとして檜の香りに満ちて、素敵でした。
毎回貸し切り。


さぁ、朝ご飯の始まりです。
お夕飯も素晴らしかったのですが 
私、朝ご飯に更に感動しました。
食べたかったもの、大好きなものがずらりと並んで。

初めての貝焼き味噌がもう美味しくて美味しくて、
これだけでご飯一膳。
仲居さんのご家庭の味のお話も楽しい。
朝ご飯に貝焼き味噌?お手間ではないですか?
卵焼きやスクランブルエッグみたいな感覚ですよ。
毎回帆立を入れるわけにはいかないですけどね~

そもそも帆立の貝殻を常備されてるなんて
知らなかった。

おひつにはピカピカのご飯が三膳分
全て頂きました。
昼夜を抜いてでも この朝ご飯を食べなければ
きっと後悔するでしょう。
最高。

青森の話を聞けるのが楽しかった。
この辺りは家の蛇口から温泉が出る 
秋には農家さんの自宅入口に置いてあるりんごを買う
朝昼晩りんごを食べる
冬は起きたらまず雪の量を見る
仕事帰りもまず車の雪を落とす
春が来たら老いも若きも山で山菜を採りたがる
冬を越した花々が力強く咲く
雪の後の芽吹きが素晴らしく嬉しい・・・

青森物語を聞いてる気持ち。


出発まで荷造りしていると
タッタッと鈴の音が飛び込んできました。
帰ってきたのかな?
別ネコ登場

こちらの先生も自由なお方で
洗面所でミャー
どうしたの?お水欲しいの?
チョロチョロとひねると、ゴクゴク飲んだ!
しかも、かなり飲む(笑)

なんかもう、色々面白い。

このお宿は
旅に喜び、彩り、出会いを添えてくれました。

これまで日帰り入浴していた場所がいくつか
宿泊者限定になったようなのです。
頑張ってまた泊まりたいです。


さて、チェックアウト 
お別れだよ。
すごい体勢で熟睡中
起こさず ドアを開けたまま、出発。



またね。