　横田明子「ライスボールとみそ蔵と」　

　塚越文雄・絵

　味噌に関する児童書です。

　昔ながらの味噌屋の子供ジュンが主人公の成長物語になっています。

　味噌蔵が残る古い街並みの地方都市が舞台になっています。ミソっ子とからかわれて、味噌屋が嫌になっていたジュンのクラスにイギリスからの帰国子女がやってきます。ユキちゃんという、その女の子は和食（味噌）が大好きでした。ジュンの家の蔵に興味を持ち、みんなを巻き込んで地域活性化イベントにまで発展していきます。

　最近見直される「古くからの日本」を体現した児童書です。古い日本家屋も「アンティーク」っていえば、古さよりカッコよさを感じます。日本（地方）の良さとポジティブさを学べる作品です。

　ついでに、マンガですが味噌つながりで

　笹乃さい「味噌汁てカンパイ！」全14巻。

　味噌汁でつながる幼馴染の青春物語です。

　ラブコメ風の表紙ですが、その要素は薄い？です。

　味噌の作り方、歴史、種類、調理のバリエーション、出汁の取り方と味噌の相性、地域差などなど本当に味噌づくしの作品です。主人公2人の成長物語として読んでも面白く、泣ける作品です。

　完結作品ですが、14巻とまあまあの冊数があるので夏休み中に読んで欲しい作品です。小学生なら自由研究の参考にもなるおすすめの本です。

読書紹介200&201