　ルース・スタイルス・ガネット「エルマーのぼうけん」

　ルース・クリスマン・ガネット絵　渡辺茂男訳

　少年の冒険を描いた児童書です。有名作品ですね。

　作者のルース・スタイルス・ガネットさんの訃報を先日知りましたので、この機会に再読させていただきました。先月のフリーマーケットで、久しぶりにこの本のセットとメモリーゲームに出会い購入したのも、運命を感じます。

　小学4年の頃ぶりに再読して、記憶違いかあったりして面白い読書体験でした。

　元々は作家でない作者が、自身の子供に作ったお話しが絵本になったということで納得の展開でした。子供を寝かしつける為の物語として、展開を継ぎ足して完成したのかもと想像しながら読むと、更に面白く読めます。

　エルマーが猫に出会い、仲良くなって竜のことを教えてもらい、竜を助け出す冒険に出かけるという、児童書の王道ストーリーはいつ読んでも古臭さを感じない名作です。続巻も楽しみながら読みます。

　未読の子供にも、再読の保護者にもおすすめの本です。

読書紹介186