みなさんこんにちはウインク

青森県立郷土館 指定管理者TTHAグループの櫻庭です

 

 

 

 

 

実は先日、考古資料の整理中に大発見がありましたビックリマークびっくり

 

 

 

 

こちら、縄文時代の資料 石棒(せきぼう)の一部

 

 

 

 

こちらも、石棒の一部

 

 

 

実はこの3つの資料・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

くっつきました!!

 

 

 

す、すごい!!

 

3つとも郷土館に保管されていたのですが

 

別々の個体として認識されていました(くっつくと思われていなかった)

 

それがある日、考古分野の学芸員、その作業を補助している解説員で業務をしていたところ

 

 

 

たまたま

 

 

資料を広げて

 

 

たまたま

 

 

「これ、なんか似てるね~」

 

「もしかしたらくっついたりするんじゃない??」

 

 

なんて言ってたら

 

 

 

・・・ホントにぴったりと断面が合ったのですびっくり

 

 

石棒とは・・・

縄文時代に見られる石器の一種で、祭祀(お祭りなど)に使用されていたのではないかと言われています

おもに3つの種類に大別され

・両端に頭のある両頭石棒

・片側に頭のある単頭石棒

・頭のない無頭石棒

 

今回発見されたのは両端に頭があるので、両頭石棒ですねウインク

 

ちなみに、こちらが無頭石棒です

 

これらの石棒、住居の中や入口に立てられていたこともあったそうですが、どんな意味を持っていたのでしょうね

沖縄のシーサーのように、家の魔よけ、守り神の意味があったのか・・・

はたまたまったく別の意味があったのか・・・

 

本当の意味は、当時の縄文人にしかわかりませんが

こうやって昔の人々の考えや習俗に思いをはせて、想像を膨らませることが考古学の醍醐味だったりしますね照れ

 

 

いや~、それにしてもいつどこで大発見があるかわからないものですね(^^;

 

考古分野担当の学芸員によると、

今回発見した石棒は3つがくっついた状態で長さ65センチあるそうですビックリマーク

これは、これまでに発見されている両頭石棒の中では大型に分類され、非常に珍しいとのことアップ

 

しかも石棒は発掘される際には上下がバラバラになっていることが多いそうです

片側しか発見されない石棒が多い中、今回のこの資料は大変貴重とのこと爆  笑音譜

 

 

まさに大発見ですねアップアップ

 

 

朝日新聞(青森) 2017年12月31日

 

 

新聞で、休館中にお宝発見なるか!?

 

なんて言われており・・・

 

「いやいや、そう簡単にお宝は出ないだろう」

 

と個人的に思ってましたが、発見されてしまいました(^_^)v

 

 

こちらの石棒は営業再開後の展示会などでの展示を予定していますひらめき電球

みなさん楽しみにしていてくださいねウインク