みなさんこんにちは音譜

青森県立郷土館 指定管理者TTHAグループの櫻庭です

 

さて、今日は先日の大変な作業をお伝えします

 

 

今回の主役はこちらビックリマーク

 

 

 

 

 

 

ホルマリン漬けの瓶ガーン

 

櫻庭の中のあまりお近づきになりたくない資料ランキングで確実に上位に入りますあせる

 

今回はそんなホルマリン漬けの資料と間近で接してきましたビックリマーク

 

 

 

 

これらは自然分野において大切な資料ですが、郷土館への納入年を見てみると

 

昭和48年びっくり

 

・・・って開館当初じゃないですかあせる

 

 

ガラス製の容器を見ると

 

 

(画像はちょっと加工しておきますあせる

 

 

ふたがヒビだらけ汗

 

 

このまま古いガラス容器に入れておくのは危険なので

 

容器の交換を行いますウインク

 

 

 

そうです・・・

 

取り出しますよ・・・

 

中に入っている方々(かたがた)ビックリマークビックリマーク

 

 

 

 

 

 

 

ということで、気合を入れて作業開始

 

まずは状態をチェックし、交換が必要な容器を選別しますニコニコ

 

 

解説員のみなさんもお手伝い

日々の作業でホルマリン漬けの資料も見なれているようです音譜

 

 

ガラス容器を割らないよう慎重に作業を進めていきます

 

 

 

さて、ホルマリンは刺激臭のある薬品ですあせる

 

容器の交換を館内でするわけにはいきませんので外へ

 

 

この日、青森市の最低気温はマイナス9℃

 

さーむーいー

 

そして、寒さ対策と臭い対策を完璧におこなった学芸員の姿がコチラビックリマーク

 

 

「わたし、失敗しませんから」

完全にドクターXです

 

ちなみに帽子は息子さんから借りたのだとか(笑)

似合ってますよ、、お父ちゃん、、

 

 

家族の協力も得て作業開始ですアップ

 

ガラス容器のふたはぎっちりと固定されているのでハンマーで優しくコンコンします音譜

 

コンコン、コンコン、、

 

 

すると・・・

 

 

 

こんな感じにぱかっと開きます

 

 

 

さーて、入れ替えますよ~

 

 

 

魚です

 

まったくおいしそうには見えませんでしたが

 

何十年も腐ることなく保管されています

 

ホルマリンの防腐効果はすごいのだなと感心しました

 

 

 

ブログに載せるのは控えましたが、他にもヤツメウナギタコキノコ類海藻類鳥類など

様々な資料を取り出し、新しい容器へと移しました

 

ヤツメウナギはエイリアンみたいだし・・

キノコは容器に入れる時にブシューー!って音出すし・・・

鳥は鳥だし・・・

 

 

大変な作業でした(笑)

 

 

 

そしてこちらが新しい容器

 

保管技術の進歩により、近年はこのようなプラスチック製の容器が主流なんだとかウインク

 

 

ちなみにホルマリンは劇物に指定されているため、しっかりと無毒化処理をおこなわなければなりません

今回の作業はホルマリンの残液は出ませんでしたが、出た時は学芸員が専用の中和剤で適切に処理します

容器の交換をするだけでも大変なのですね(^^;

 

 

しかし、最近の技術ではわざわざホルマリンに入れなくても資料を保管し、観察することができます

 

それがこちら

 

 

その名も透明樹脂標本(とうめいじゅしひょうほん)

 

櫻庭のお気に入りの資料です照れ

 

 

 

手に取って好きな角度から自由に観察できるのです爆  笑

 

 

 

なによりキレイ音譜

 

 

 

 

 

青森県の魚 ヒラメもいますよ

ひっくり返すと、裏側(お腹側)を観察できますウインク

 

 

 

こちらの透明樹脂標本自然展示室に展示されておりますので

 

4月1日の営業再開後、ぜひご覧になってくださいアップ

 

またの更新をお楽しみにウインク