「雷よ!」
天から走る光がオークを焼き付くした。
フリールは大きな杖を両手で構える。
周りには十数体のオークが黒焦げになっていた。
しかしフリールはまだ厳しい顔で警戒をしている。
森の奥から巨大なオークが現れた。
『オークロード』
この地のオークを束ねる長であった。
オークロードは、小さな家くらいはあろうかという岩を持ち上げ投げてきた。
フリールは疾走の魔法を使い岩をかわす。
その時岩が爆破された。
岩には爆薬が仕掛けられていたのだ。
「風よ!」
突風で破片を落とすが、落としきれなかった破片で体のいたるところに血が滲む。
「雷よ!」
天から走る光はオークロードを貫いた。
「オオオッ」
オークロードが気合いを入れると電撃が空に散ってしまった。
オークロードがフリールに向かって疾走した。
「く、速い!」
破片のダメージが残っていたフリールはかわすことが出来ず、杖でガードしたがあまりの強さに弾き飛ばされてしまった。
フリールは遠ざかる意識を呼び戻し立ち上がる。
オークロードが追撃をする前に駆け出した。
「撤退!」
逃げ出したフリールをオークロードが追い掛けた。