こんにちは。青木歯科オフィス院長の青木です。
先週は夏期休暇をいただき、当院ご利用の急患の患者様には大変ご迷惑をお掛け致しました。
とは言え、休暇が明け三日経ちますが、通院中の患者様に大きなトラブルは特になかったようです。
休暇の前半は家族サービス。子供達とたくさん遊びました。天気は不安定でしたが、プールやテニス…皆真っ黒に日焼けしました。
後半は仕事。
中でも… 大変貴重で、とても勉強になる経験をさせていただきました。

一見悪くなさそうに見える口腔内。
実は…
かぶせ物の脇から中で虫歯が進行し、
×は保存不可 ◯は保存可能です。
この患者様は65歳 良く話し合いをした結果、欠損部分は義歯(入れ歯)ではなく、インプラントによる治療を希望されました。
最終的にはこのような計画です。↓

この患者様は上あごの奥歯にインプラント手術を行うのですが…
下の図のように上あごの奥歯の上には上顎洞と呼ばれる空洞があり、健康な歯が存在する場合は歯を支える骨の高さと幅が維持されています。
(図は 監修:日本歯周病学会 これなら安心インプラント治療 より引用させていただきました)

しかし、下の図のように歯が喪失すると骨が吸収して、骨の高さ、幅が減少します。

このような状態で、歯が喪失した部位にインプラント手術を行うには、下の図のようにサイナスリフト(上顎洞底挙上術)と呼ばれる手術を当院では行います。

そして、この患者様を精査するとサイナスリフトを行う上顎洞内に病変(慢性上顎洞炎)が認められました。
CT画像↓

これはこの患者様の正面から向かい合った方向で撮影したCT写真になります。
顔の中央には鼻腔があります。そして、鼻腔を囲んでいる顔面の骨の中に副鼻腔と呼ばれる空洞があり、その副鼻腔の一つに上顎洞があります。
正常では空気で満たされている為、上記の左側上顎洞(青矢印)のようにCTでは黒く映し出されます。
右側上顎洞を見てみると、あるべきでない石灰化物(赤矢印)そして、それを取り囲むように上顎洞粘膜の腫脹(腫れ)が認められます。
本人には全く自覚症状はありませんでしたが、この歯科治療で見つかりました。
サイナスリフトは上顎洞内で行う言わば(骨の)再生療法なので、そのような部位に重度の炎症があっては安心して施術することができません。
同じ上顎洞内の施術ではあるのですが、サイナスリフトは歯科領域、慢性上顎洞炎の治療は耳鼻科領域となります。
そこで、耳鼻科との連携が必要となります。
まず、耳鼻科で慢性上顎洞炎を治療し、治癒後当院にてサイナスリフトを行います。
この患者様は慢性上顎洞炎の治療は手術の適応となりました。
そして、冒頭での貴重な経験というのは、この患者様の慢性上顎洞炎に対する内視鏡下手術の立ち会いでした。それも、手術室に入室させて頂けただけでなく、手術のアシストもさせて頂き、間近で見学することができました。
歯科治療に理解を示していただき、自分よりも二回りも上の先生ですがとても柔軟な考えで素晴らしい先生です。そして副鼻腔内視鏡下手術において第一人者であり、独自に開発した方法で安全な手術を確立しています。
また、医院の内装、雰囲気、スタッフの応対、設備… 科は違えど、お手本として学ぶべきところが非常に多い医院です。
耳鼻科でお困りの方、良い耳鼻科をお探しの方は是非ご紹介致しますよ!!
話を戻して…
手術は当然無事に終わり
CTにて術前に確認していた石灰化物 摘出すると…
それは 何と ↓

虫歯が進行し歯の頭の部分が溶け、残った根の部分でした。
虫歯を放置し、溶けてなくなったわけではなく、このようになったわけです。
気持ちを改め、まだ始まったばかりです。
E様 頑張っていきましょう!!













歯科衛生士の礒野です





