voice 3すると男子とすれ違った。 横を通っただけなのに一瞬で優しい 香りに包まれた。 甘ったるい香水みたいな匂いじゃなくて 柔軟性みたいな柔らかい匂い。 なんとなく気になって後ろを振り返るが もちろん顔も見えず、後ろ姿でも わからなかったから知らない人なんだ。 記憶に残るのはその匂いと広い背中と 栗毛色に染められた明るめの茶髪 だけだった。 これが、私達の出会いだったね。