『私の人生は終わった。』

 

 

それは突然やってきた。

 

Angelica Hilo

アンジェリカヒロ

宏美です。

 

 

 

今日は私の過去を包み隠さず

シェアしたいと思います。

 

 

なぜ私が走り続けるのか。

なぜ夫と共に走り続けているのか。

 

綴りました。よかったら読んでください。

 

 

 

 

愛する夫とかわいい子供。

幸せの絶頂の普通の夕方。

 

 

美しい夕日が痛いほど頬を照らし

狭いアパートの私に告げた。

 

『あ・・・。この無条件に

無邪気な幸せは最後になる。』

 

 

 

 

ふとした時に、こういう

予言めいたことが幼い頃から

起きてきたので

 

私はブンブン頭を振って

無いないと打ち消した。

 

 

その後、本当にその時を迎えることになる。

 

 

 

 

 

 

出逢った瞬間から私は夫とは

不思議な体験をしている。

 

 

最初から後にも先にもそんな人はいない。

 

 

スピリチュアルを特に意識していない

普通の27歳だった私は、合コンで

彼と出逢った。

 

 

なぜか彼に対してだけ

ハートの奥で話しかけていた。

 

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『あなたは、一体生まれてから

今まで誰と共に過ごしどんな幸せや

痛みを感じてきたの?』

 

 

まるで再会したかのように

 

そう聞き続ける私がいた。

 

 

自分でそのことが不思議で

フワフワしたような感覚の空間が

なんとも言えなかった。

 

何度も席替えをしても絶対に

彼と隣になる。

 

 

そして何故か彼の先輩という人から

彼を送っていって欲しいと頼まれた。

 

 

たまたま私の実家に近いところに

住んでいると判明したこともあって

そういう流れになった。

 

 

 

 

 

 

それをきっかけに私たちは

スムーズにお付き合いすることに。

 

 

彼と出逢った時から私は

過去生や先祖の痛みが浮き彫りになり

不思議な道を辿ることになる。

 

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子どもの頃から『高台・教会・海』

この3つがある場所に住みたいと

ずっと願っている子だった。

 

そして無宗教の家庭に関わらず

私は親に内緒でよく十字架とマリア様の

葉書を本棚の小さな一角に祀って

 

お祈りごっこをしていた。

 

 

そんな背景がある中

私は彼が『隠れキリシタン』で

有名な『天草』生まれであることを

知る。

 

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そして、当時住んでいた久我山駅の

本屋で『るるぶ』を立ち読みして

天草の港をみた時に

 

 

『おかえり』と言われた気がして

吸い込まれるような感覚を覚えて

 

怖くなってページを閉じた。

 

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そしてある日暇だった私は蔦屋で

DVDを探しているときに

光ったようなDVDを見つけた。

 

手に取って裏面を見ると

 

『天草』を舞台に展開する

からゆきの悲しい少女たちの

映画だった。

 

 

私は驚いた。

 

 

 

映画の対象となる、『からゆき』は

外国の売春宿へ連れて労働させられた

少女たち。

 

 

その彼女たちが出航したのが

私がるるぶで見た

 

天草崎津の港だった。

 

 

彼が生まれた実家の目と鼻の先。

 

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様々な不思議なものを見させられたが

 

私たちは順調に交際を重ねて

結婚という流れになった。

 

 

 

 

本当に幸せしかなくて

全てが豊かな家庭でもあった。

 

しかし。

 

 

 

 

2年ほど経って、一瞬で私たちは

地獄に突き落とされた。

 

 

『あ・・・。この無条件に

無邪気な幸せは最後になる。』

 

その虫の知らせが現実になる。

 

 

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私たちには気がかりがあった。

 

 

それは息子の言葉が2歳を過ぎても

発達が遅かったから。

 

 

でも最初の子供で気楽に構えていたし

私は正直まだ、『ままごと婚』だった。

 

 

あれはまだ311が起きて

数ヶ月後だった。

 

 

私たちは地元の心理士の先生に対面し

淡々と先生にこう告げられた。

 

 

『生まれつきコミュニケーションが苦手ね』

 

 

私の脳裏に『自閉症』という文字が見えた。

 

 

 

 

でも音楽療法を学んできたのに

子どもの発達障害については

疎くあまり自閉症について

正しい知識がついていなかった。

 

医師ではないので

先生がハッキリとは

断言できないことが

余計に私たちを混乱させた。

 

 

そしてまた帰りに

 

 

私たちは痛いほどに眩しく美しい

夕日に照らされて2歳のかわいいはずの

息子をベビーシートに乗せて

 

 

1日でも1秒でもこの子をなんとかしたい・・・

 

 

その思いで夫と共に知育教育の

玩具をそのまま買いに走った。

 

 

 

 

 

そして私たちは先生に言われたように

経験もたくさんさせるために

 

生まれて初めての東京タワーへ行った。

 

 

息子は、手を離れて走り続けた。

 

 

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ずっとずっと走り続けて

 

 

私たちは追いかけるのをやめた。

 

どちらでもなく。

 

ただ二人で途方に暮れた。

 

 

 

 

昨日まで、かわいい私の自慢の息子が

 

 

一瞬にして

 

 

繋がらない。

この子は誰だろう・・・

 

私のかわいい息子がどこか

居なくなってまだ私をママって

探している気がして

 

 

どうしたらいいのか

 

わからなくなった。

 

 

続く