経営者になると、オフの日も飯食ってる時も風呂に入っている時も布団に入って寝る前も、頭の中のどっかで常にお店の事を考えている。
別に意識はしていない。心臓みたいなもので勝手に頭の片隅でくるくる回っている。
経営のヒントがどこかに転がっていないか、なにか新しいサービスはないか、今後の展開はどうするか。
アンテナの高い優れた経営者はこれが尋常じゃない。
先輩方を見ていると自分はまあまあ普通のレベルじゃないかな。
逆にこれがない人はいずれ会社をつぶす。食うか食われるかの世界だから。
会社を誰かに引き継いで引退するか、お店をたたむまでこの感覚は消えることはないだろうな。
そんな、普段頭の中で漠然と考えているものをこうして文字に起こしてみると、脳みそが整理されて心地よくまたくるくる回りだす。
アウトプットは大事だね。
1年後この記事を見返して、あぁ浅い考えだな~まだ若いな。と思うための記録として残しておこう。
きっとそう思えたら1年でそれだけ成長できている証拠だからね。
今までの失敗や成功、いろんな経験から思うこと。
まず、トリミングサロンをうまく経営するには大きく分けて3つの要素が必要。(かなりざっくりとして)
① 基本の集客力。これがないと何もできない。方法はいろいろあるけど今はSNSが大きな効果を担う。PCが苦手だからは通用しない時代になったね。(ちなみに新規オープンの時の集客と軌道に乗ってきてからの集客は方法が違う)
② リピート数。 試行錯誤して集めた大事なお客様。ここからがトリマーとしての腕の見せ所。
現場に入っているオーナートリマーは2足のわらじ。トリマーの顔と経営者の顔は全く違うので切り替えができないと色々問題が生じる。犬と向き合う時はトリマーとして。それ以外は経営者ベースがいい。
それと俺らトリマーにとって技術が大事なのは当たり前のことだが、それだけでは生き残れない。
プードル1頭3万くらい平気で取れるカリスマトリマーになれれば話は別だが。
たくさんあるお店の中からお客様に選ばれること、それはほかのお店に合わせないこと。(新規開業者には特に難しい所。自信がなくて怖いからいろいろな所を周りに合わせてしまう。料金がいい例)
うちでしか味わう事のできないものをどれだけ生み出せるかが差別化の最大のポイント。
お店の雰囲気からはじまり技術、接客、サービス内容、この中でお客様の期待を大きく上回ると感動が生まれる。
感動して帰っていった方は必ずリピートしてくれる。期待通りではちょっとしたきっかけで他の店に流れる。
技術以外の所は経営者の手腕で大きくリピート数を左右する。
③ 客単価。 トリミングは人の手仕事。1頭あたりにかかる時間もほかの業種より多く取られる。ということはトリマー1人がこなせる頭数には限界がある。
これがトリマーの給与が低い大きな要因だが、客単価を上げることが出来れば経営はスムーズに回り、給与も上げることができる。しかしかなり難しい作業。なのでこれをやらずに安価で頭数をこなすサロンが多いが、必ずどこかで歪が出る。荒い犬の扱い、簡素な接客、疲労からくる怪我、事故、朝から晩まで忙しく働いているためコミュニケーション不足による人間関係悪化など悪循環に陥りやすい。
結論、価格は下げてはだめ。ある程度高い料金を頂く代わりにそれ以上の感動を与えてあげれば良い。これも経営者の手腕にかかっている。ただやみくもな値上げは危険。
世の中、新しい物はどんどん出てくる。常に新しい情報を仕入れて、アンテナを高く、お客様が感動できるサービスを常に提供する。(他業種からヒントを得ることも多い)
この3つをうまく稼動できると、サロンは健全に運営でき、社員の給与も払えて、自分の給与も取ることが出来る。
しかし、最近これだけでは足りないと感じる。
それは犬の飼育頭数減少というペット業界にとって見て見ぬ振りできない現象。
これ本当にヤバい事なの。。
ペット市場はどんどん縮小していく時代になる。
でも、トリミングサロンの件数は年々増え続けている。
これからどういう状態いなっていくのか。考えなくてもわかる。
限られた頭数を沢山のお店で分かち合うほど犬はいなくなる時代。
ペットブームは数年前に終わって、さらに現在は犬の高齢化も進んでいる。
高齢犬の受け入れが出来るトリマーの技術や知識は今後必ず必要になる。
そして飼育頭数がどんどん減っているという現象の中、新規獲得やリピーターを増やすという事だけやっていてはなかなか厳しい。
でも、トリミングの頭数は増やしていかないといけない。
さぁどうするか。
お店をつぶさず生き残る為の④つめの要素がここになる。
それは1頭の犬のトリミング頻度を上げるという事。
たとえば、2ヶ月に1回ペースの子は月1に、月1ペースの子は2、3週間に1回。
これは新規を増やしたのと同じ。
今抱えているお客様の中での月単価を上げていく。
現在のリピーター様のうち、20%これがクリアできれば、ざっと計算して毎月の売上がプラス20万になる。(うちの店では)年間240万円の売上プラスが見込める。
数字を出すと机上のなんたら~になるが、今後必ずサロンに求められる要素だと思う。
どの要素も現場で実践するのは非常に難しい。
特に④はやり方を間違えば逆にお客様を失うことになりかねない。
でも、経営者になったからにはこれを楽しめるくらいにならないとやっている意味がない。
しばらく前からうちのお店でも4つ目の課題に取り組んでいる。
多くのトリマーが普段からお客様にこまめにお手入れしていきましょう!と接客していると思うが、それではお客様は来てくれない。
②個目の要素でも言った他のお店ではできない接客。それが一番大事。
今回新たにメニューも増やして、お客様への説明により力を入れている。
接客は押しつけでなく、いかにお客様が自分の意志で連れて来よう、と思ってもらえるか。
シャンプーの必要性を感じてもらえるか。これも接客技術のひとつだと思う。
以上が最近頭の中で考えていた経営戦略のほんの一部。
これ以外に一番考えているスタッフ教育についてはまた後日書こうと思う。
実はこれが一番大変で一番重要な事でもある。
長くなったからこの辺で。