こんな未来、来なくてよかったのに。
過去のバカでのろまな私のせいで、さらけ出す場所がなくなってしまったので、こちらにあげさせていただきます。
たぶん、この一回きりです。たぶんね。
誰そ彼
その喪失を悲しむことは
濃い霧の中で出会った
誰かの行方を追うようなものでした
それでも
雷にうたれるより
急な夕立に驚くより
胸に銃弾を撃ちこまれるような
重く大きな衝撃でした
どうして?
なんで?
霧の中で
どんな疑問を重ねたって
向こう側から答えが返ってくることはないから
今はただ
流れ出す想いとともに
静かに目を閉じましょう
たとえ
もやの中ですれ違った
互いの気配さえおぼろげなような
間柄でも
私にとっては大切でした
もし次があるとしたら
今度こそ最後まで走れますように
どこでなにをしていたってかまわないから
静かな祈りに
深い哀しみをのせて
最初で最後のメッセージ
なにを投げかけても教えてくれない
もやの中
私たちは喪失後の世界へ走り出す