わたしなんて
あなたから
想われるほどの
価値は
あるのかしら

一度お逢いしただけなのに

あなたより
年上だし

家持があなたなら
私は
紀郎女になろうかしら

昼は咲き夜は恋ひ寝る合歓木の花
      君のみ見めや戯奴さへ見よ
                          紀郎女
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