最近、はまっていることなど。
その① アニメ
10月から放送スタートしているアニメ『チ。ー地球の運動についてー』がとても面白いです。
息子といっしょに毎週楽しみに観ています。
ざっくりストーリーを説明すると、地動説の話です(ざっくりしすぎ)
宇宙の中心に地球があり、そのまわりを他の天体が回転しているとする「天動説」が常識とされる(そしてそれが宗教的にも大きな力を持つ)世界では、「地動説」を唱え研究することは「異端」と見なされる。
異端者であることがバレると、むごい拷問や火炙りによる公開処刑が待ち受けていて……
宗教のもとに、そんな迫害がまかり通っている世界が舞台。
(私はアニメ冒頭の拷問の描写でひるみかけた)
そんな拷問や死の恐怖にも勝る、宇宙への憧れ、好奇心、探究心。
危険を顧みず、迫害にも屈さず、自身の信念に情熱と命をかけて立ち向かう者たちの物語…… といった感じ。
地、知、血……
タイトルの『チ』は地動説のチであり、地球のチであり、知性や知識のチであり、歴史を動かすために流れたたくさんの血のチでもあるんだろうな。
原作は、魚豊(うおと)さんの漫画。
私がこの作品のことを知ったのは2年前。amazarashiとのコラボがきっかけ。
お互いの作品に感銘を受けて、コラボに至ったんだって。
コラボによって生まれた2曲↓
カシオピア係留所
1.0
どちらの曲も本当に好き。
でも、このときはまだ漫画の内容に触れるには至らず(気にはなっていたものの)
2年越しにアニメ化の話が出たとき、主題歌はamazarashiでは!?とファンの間で話題になっていたし、私もそう思った。
そしたらまさかのサカナクション!?で、びっくり&うれしい(サカナクションは初アニメタイアップらしい)
サカナクションはオープニング主題歌。それじゃ、エンディングはamazarashiでは?と思ったらこちらはヨルシカさん(フォロワーさんに好きな人多いから私もちょっとだけ知っている)
最近の私にとって、観るとか聴くとか読むとかいう行為はハードルが高い。
それのために時間やもろもろの都合をつけて、よし観るぞ!という気持ちにもっていくのにエネルギーが要る。それを考えるだけで疲れてしまうから、最近は無音の中で過ごすことも多かった。
たまたまアニメ初回放送の日、もろもろの疲れで夕方に爆睡してしまったおかげで、放送時間帯の深夜にはちょうど眠くなかった。ので、せっかくだし観てみようかなって。
サカナクションの主題歌だけ聴いて離脱しようかな……とも考えていたけれど、ちょうど息子がやってきて「なんか気になる」といっしょに見始めて。
気づけば私もすっかり、物語の世界に入り込んでいました。
特に3話は、何も知らずに観ていたから衝撃がすごくて。今までまったくネタバレに触れることなくアニメでこの衝撃を味わえたことに感謝したくらい。
面白いといっても、派手さや賑やかさはほぼなくて。
とても静かなんだけど、この静けさが好きだなって思う。静かだけど、熱い。
そんなアニメを息子といっしょに毎週楽しみにできていることもうれしい。
そしてなんといっても、星空の描写が綺麗すぎる。
毎回セリフが響くし、もっとしっかり刻みたいからいつか原作をそろえたいな。
この世界は好都合に未完成
(怪獣/サカナクション)
チ。の物語を知らなかった頃も、自身の解釈でとてもグッと響いていたけれど、物語を知った上で聴くとまた深みが増して。
ちなみに『1.0』については私の中で“ファンへの手紙”感がつよくて(本人もそういう気持ちで書き始めたとインタビューで語っていたし)コラボってことを実は最近まで忘れていました。
……と思ったら秋田さんご本人も「チ。のために書き下ろしたわけではない」と語っておられた。→参考インタビュー
もしもアニメ2期があるなら、今度こそamazarashiが絡んでくるのでは?とまだどこか期待しているし、物語のテーマ的にBUMPさんもあり得るのでは……?と思ったり。
それにしても、子どもといっしょに何かを楽しめるっていいなと思う。今までにもなかったわけじゃないけれど、どちらかというと子どもの世界に私が寄る感じだった?
私の好きなものを子どもたちに拓いて、それをいっしょに楽しめていることがなんだか新鮮で楽しい。
最近は娘も私の影響で小島よしおさんにはまっていて、YouTubeで野菜のうたシリーズをよく観ています。
特にお気に入りなのは、お米のうた、レンコンのうた、オクラのうた。
へ〜!そうなんだ!っていう豆知識もあって、楽しいです。
はまっていること その② ディズニーのハロウィンパレード(フレンジー)
ディズニーランドもパレードも、私にとってはどこか遠い世界の話というか、正直に言うと今まであんまり興味をもっていませんでした。
ところがどっこい、ある日たまたまSNSに流れてきたパレードの動画と写真に心を奪われてしまった。
その名も、『ザ・ヴィランズ・ハロウィーン “Into the Frenzy”』🎃
ディズニー作品のヴィラン(悪役)たちが主役となるパレード。
ドクター・ファシリエ(『プリンセスと魔法のキス』のヴィラン)率いるヴィランたちが、“最高にゴージャスで、エキサイティングで、フレンジー”なハロウィンパーティにゲストたちをご招待。
……でも本当の目的は、熱狂したゲストたちのエネルギーをいただくこと(しかもパーティの楽しいことだけ残して記憶をキレイさっぱり消してしまう)
ちなみに私、『プリンセスと魔法のキス』は確か去年の金曜ロードショーで初めて見たのだけど、レイっていうホタルのキャラクターがとても好きで。
でもファシリエの記憶はなくて…… こんなキャラいたっけな?と失礼ながら思っていたのだけど、改めて検索したら「あ〜〜!レイにひどいことした人じゃん!」と思い出した。
今回のパレードでは、見た目は紳士?だけどイタズラっぽくてユーモラスな印象。人気も高そう。
パーティの支配者感と、胡散臭さが見事にマッチしてるなって思う。
各ヴィランごとに手下というか、仕えのダンサーさんがいて、私が今回のパレードで特にはまったのが、そのダンサーさんたち。以下、特に好きなダンサーさん。
・アースラ(『リトル・マーメイド』のヴィラン)のダンサーさん🐙
ダンサーさんにはまったきっかけ。
好きすぎて動画や写真を見るだけじゃ飽き足らず、絵まで描いてしまった。
細かいところのアップ。
(いつものスマホ&アイビスペイントで。10日くらいかかった)
メイクや衣装デザインが好きすぎる。
いろんな方の動画や写真を参考に衣装の造りを理解しながら描いていきました。ハイカロリーだけど楽しかった。
色づかいも、自分ではなかなか思いつかないというか。青みの強いピンクって普段なかなか選ばない気がするから、それも新鮮で。
モチーフはタコ?クラゲ?
このふんわりしたスカート(多分バネみたいなのが入ってる?)が、踊るたびにぽよんぽよん揺れてかわいいの。
振り付けもゆらゆらと海の生き物っぽかったり(でもキレッキレ)、ダンサーさんの表情もくるくる変わって見飽きない。とってもかわいい。
ちなみにこのふんわりタイプの衣装のダンサーさんは「妹」と呼ばれていて、「姉」と呼ばれている方のダンサーさんも魅力的なの。
頭(髪の毛)の波のような造形とかすばらしいし、魚のヒレのような衣装が、ひらひらでエレガントで素敵。
・マレフィセント(『眠れる森の美女』のヴィラン)のダンサーさん🐦⬛
モチーフはカラス。こちらもメイクと衣装デザインが素晴らしすぎる。
一見黒に見える髪はよく見ると緑や紫も混じっていて、カラスの羽のよう。ロングでボリュームのあるポニーテールが、踊るたびにバッサバッサとなびいてそれもカラスっぽい。
頭から顔にかけての金色の装飾がくちばしの形になっていたり、腰から垂れている長い裾?は尾羽のようだったり、靴というか足元はちゃんと鳥の足になっていたり、とにかく衣装デザイナーさんすばらし!
ダンサーさんは全員男性とのことだけど、動きがとっても妖艶で爪の先まで所作が美しいの。かと思ったら力強さを感じる振り付けもあって。目力もあって。
マレフィセント様には敬愛のまなざし、ゲスト(人間)には冷たいまなざしの対比も、ヴィラン感ある。
鳥っぽい首の動きや、くちばしを表現した動きなど…… 振付師さんもすばらし!
・ジャファー(『アラジン』のヴィラン)のダンサーさん🦜
モチーフはオウム。
妖艶なカラスダンサーさんに対して、こちらは元気いっぱい&やんちゃな印象。かわいい。
鳥っぽさの中にアラビアンな動きもある振り付けがアラジン感あって、やっぱり振付師さんすばらし!
・ガストン(『美女と野獣』のヴィラン)のダンサーさん💃
通称、ガストンガールズ
ヴィランというよりは、ガストンに夢中で追いかけていたら知らぬ間にパーティに巻き込まれていた町娘という感じ。
ガストンにきゃーきゃーしている姿がかわいらしい。
衣装もとってもボリューミーなフリルたっぷりワンピース?ドレス?で、それをふりふりしながら踊るのが目にも楽しい。
あと、ゲスト(パレードを見ているお客さん)のことをよく見ていて積極的に絡んでいたり(ベルの仮装をしている人には嫉妬したり)サービス精神も旺盛で楽しいの。
・ファシリエのダンサーさん🎩
パレードを先導するダンサーさんたち。
特にロングヘアのお姉さん、リーダーの風格があってとてもカッコいい。姿勢とか、表情とか、お辞儀の仕方とか。
スマートで紳士的だけど、ときどき見せるヴィランっぽい表情も良い。
そんな先頭ダンサーさんたちの後ろから登場するのがファシリエの乗っているフロートなんだけれど、まるで門番のように左右に控えている2体の黄金像。この黄金像もダンサーさん。
フロートの移動中はまるで本物の像のように動かないのだけど、ゲストも交えてみんなでダンスするダンスパートになると突然動きだす……!
ロボットとか、パントマイム的な動きが楽しくて、表情もニッコニコになったり急にスンっ……としたり、とってもエンターテイナー。
ダンスパートが終わって再びフロートが動く瞬間になると、ピタッと固まって像に戻るのもお見事。
などなど、まだまだ他にも素敵なダンサーさんがたくさんいるけれど、どのダンサーさんも本当にプロ中のプロというか。
キレはもちろん、指先まで神経をめぐらせた動き、表情のつくり方、魅せ方など、これは楽しくなっちゃうだろうなって。
音楽もとっても良い。
パレードと同じ『ザ・ヴィランズ・ハロウィーン “Into the Frenzy”』というタイトルで、サブスクにもあるから最近よく聴いてる(このままだと、今年もっとも聴いた音楽がこれになるんじゃないかって勢いで)
ロングバージョンの方は27分くらいあるし、3分のショートバージョンも合わせると30分くらいになるから、テンションの上がる作業用BGMとして絵を描くときもよく聴いてた。
私はディズニー作品自体は幼少期からいろいろ見て育ってきたけれど、ディズニーランドとかパレードにはそこまで興味がなくて。
でも、今回はじめてその世界に触れてみて、音楽のライブにも通ずる楽しさがあるなって感じるし、夢中になる人の気持ちが少し想像できた気がする。
ハロウィンパレードは11/7まで。
終わってしまうのが寂しいな〜 とまで思っている。この短期間で。たくさん、楽しい気持ちにさせてもらったから。
ちょっと前にはまっていたワンピースオンアイスもそうだけど、SNSがなかったら、きっと知ることもなかった世界。
まだまだ私の知らない楽しい世界があるんだろうなって思うし、知れてよかった。
私はほんとに、「好き」が多くて命拾い(っていうと大袈裟かもしれないけど)してると思う。
受け取る側の「好き」もあれば、表現する「好き」もある。
好きなものを見たり聴いたり読んだり、
絵を描いたり、ギター弾いたり、文章を書いたり、お菓子を作ったり……
なにかに没頭していると、心が穏やかで強くいられる。
もしかしたらこれを「現実逃避」っていうのかもしれないけれど。
それで日々をつないでいけるなら、それもアリかなと今は思う。
おまけ 最近作ったお菓子など
バナナケーキ
米粉かぼちゃ蒸しパン
市販のマシュマロにチョコの目でおばけ
(マシュマロじゃない子もまぎれてる)
京セラでお会いした方からいただいたハロウィンマントで、おめかしニコルズ
チョコムースケーキにグラサージュ(つやつや)をかける瞬間。毎回緊張する。
(ちょっとムース溶けちゃった)
グラサージュをお鍋で煮詰めているときの“月明かりの溶けこんだ水面”感がとても好きで、いつも見惚れる。
ドキドキの断面。
真ん中のスポンジがちょっと上に寄ってしまったけれど、美味しくできました🍀