自衛隊が長射程ミサイルを配備し始めたというニュース、長射程ミサイルという漠然とした表現だったんですけど、2種のミサイルのことでした。
いわゆる巡航ミサイルで、トマホーク的なもの。
自衛隊で誘導弾というのはミサイルのことで、地対艦ミサイルは昔から装備しているんですけど、その新型です。
小型のロケットブースターで射出されたあとはジェット推進で、主翼を展開して水平飛行します。
従来よりも主翼を大きくし、速度を音速以下とスピードを求めないことで、航続距離を1000kmと大幅に延伸しています。
胴体は従来の円筒形から、ステルス性を考慮した形状に進化しています。
『対艦』ですが陸上目標も狙えるので、より遠くの敵基地なども攻撃できるようになるというところがポイントです。
垂直に発射するロケットに、滑空する弾頭を搭載したもので、ようするに弾道ミサイルの一種。
従来の弾道ミサイルはロケットにより加速上昇したあと、ロケット部分を切り離して弾頭のみとなり、放物線を描いて飛んでいくものだったんですが、
滑空弾頭という、これまでの放物線ではなく滑空して軌道を変えるものが登場しました。
確か10年かそこら前にロシアが開発した『アバンガルド』が最初で、ミサイル防衛を大きく揺るがす画期的なものとして話題になりましたよね。
その後北朝鮮などでも開発されている、注目のミサイルです。
弾道ミサイルというのは、弾頭には推進力は無いものの、加速時の勢いだけでマッハ4とか8とかで飛んでくるので、ただでさえ迎撃するのが難しいものだったのですが、滑空弾頭になると更に困難になります。
今回配備されたものは既存の技術で作られたブロック1で小型なこともあって射程500km程度、今後ブロック2として射程3000km程度のより大型のロケットブースターを開発する予定。
島嶼防衛用として開発されたとはいえ敵基地ももちろん攻撃でき、日本が滑空弾や弾道ミサイルを初めて配備するというところがポイントです。
ほかにも開発中なのが、大型のロケットブースターで上昇加速したのちに、スクラムジェット推進で、極超音速とよばれるマッハ5以上で進む巡航ミサイル。
ロケットに巡航ミサイルを載せたようなもので、極超音速という速さによって迎撃を難しくする狙いです。
これに近いミサイルとしては、ラムジェット推進でマッハ3クラスの、ロシアの『ツィルコン』や、自衛隊のASM-3空対艦ミサイルがあります。
マッハ5以上の極超音速を出すにはスクラムジェットが必要で、これを実用化できるかどうかがポイントです。
これに使われる大型ロケットブースターは、25式高速滑空弾のものと共通化するとして開発が進められています。




