電気自動車だなんだと言われはじめてもう何年も経つ話だから、今さらなんですけどね🤣

世界的に売れ行きが鈍化してきているといわれてる昨今。
私は当初からモヤモヤとした感覚があったんですが、なかなか筆がまとまらずだったんですけど、あらためていろいろ整理したいと思います。



●分けて考えると分かりやすい

私も当初は電気自動車について、なんかイケ好かんなぁ~って漠然と思ってまして、それがどういうことなのか自分でもうまく説明できなかったんですけど、
・モーター駆動の好み
・充電
・電池
・ITとかタッチパネルとか電子化
と分けて考えることで、自分の中で整理がつきました。



① モーター駆動は優秀
まずこれは大きな利点です。
運転するうえでのいちばん大きな違いとして、『エンジンじゃない』というのがあります。
私も昔ながらの車好きなので、エンジンが無くなるということには抵抗感があったんですけどね。
ただ、現実としては必要最低限のマイカーに乗ってるわけで、そこでは必要十分なエンジンパワー、もっというとトルクがあるかどうかで使い勝手の良さが体感できるわけです。
私は特に狭い峠道をくねくね登ることが多いんですが、その場合には低回転からの高トルクがいちばん欲しい。
そこだけを冷静に考えてみると、エンジンだろうがモーターだろうが関係ない。
ましてやモーターは、同クラスのエンジンと比べ、トルクがほぼ2倍!、しかもそれが低回転域から出るのはものすごい。
充電とかから切り離してここだけ考えるなら、こんな優れた動力はむちゃくちゃ大歓迎なんですよ。


② 充電
さぁこれです、モヤモヤの筆頭。
家庭で乗るなら、家に充電設備を作らないといけません。
何万くらいかかるのか詳しくは知らないけど、それを作ったとして、充電するには何時間もかかる。
『ゆうべ充電器差すの忘れてたー!』とかなったらどうするのか(笑)
もちろん今はスマホのように充電して使う機器が多いから、車もそういうものだと意識を変えられればいいんだろうけど、
私は昔ながらの『車があればなんとかなる』という前提の人間なんで、
車で充電もできる、もしガス欠してもガソリン入れさえすれば使える、という、最後の砦というのか、災害にも強い役割を期待してるんですよね。
そういう辺りを割り切れるか、車に頼らないバックアップを整えられるか、ってとこで違ってくると思います。
これは今後、5分で充電できるとか技術が大きく進めば、解決できる話です。


③ 電池の重さ
これも大きな要素、モヤモヤの3分の1。
充電に時間がかかるのは電池の話でもあるんだけど、
私にとってはその『重量』が大きな問題なんです。
だって、普通車で500kgとかなってくるんですよ!?
これまで1.5tクラスだった車が、電動化で2tを大きく超えてきたりとか。

ざっくりだけど、電池の容量10kwh当たり100kgくらいの目安です。
普通車で50kwhなら500kg増、ハイスペック車で70kwhなら700kg増、軽自動車なら200kg増とかな感じです。
こんなに重い重りを、常に乗せて走ってるわけです。
1tの重さを動かすのと、2tの重さを動かすのとでは、どちらがエネルギーを多く消費するかは誰が考えても分かる話です。

ただ私は乗り心地などが良ければそれでいいんですが、
世間の評価では、『しっとりとした』とか『地面に張りつくような』とか褒めてることが多いんですけどね、そりゃ当然です、いわば鉛の板を床下に敷きつめてるようなもんなんだから。
駆動力の高さで補ってるものの、重たい車の乗り味にはかわりなく、それを好むかどうかです。
これも今後、電池重量が10分の1になるなど大きな進歩があれば、気にならなくなる話です。


④ 電子化
これがいちばんイケ好かない(笑)
前述の通り、充電環境とかを整えられれば、モノとしては有りな存在なんだけど、
今ある電気自動車って、操作はタッチパネル、カードキーでどうこう、ネット接続して…、って、そんな機能いらんねん!
ただシンプルに、モーター駆動、バッテリー充電、って車なら、乗りますよ。
車に、それ以上の機能を求めてません。
でも現状、そういう高付加価値をつけることで、600万とか800万とか高価な電気自動車しか存在していない。

そんな高機能の無いシンプルな、エンジン車と同等の200万円程から買えるような車があれば、選択肢になるんですけどね。
いやシンプルなぶんエンジン車より安く出来てこそな感じもする。
でも現実問題として、バッテリーなどの値段を考えると、そういう安価では作れないというのか、200万円では採算が取れないようですね。



昨今の電気自動車の売れ行きの鈍化は、『新しいもの好き』の人達の需要が一周したからだというのは全く納得できる話で、
『高付加価値好き』需要というのも、同じように限定的な域を超えないんじゃないかと思う。

時代の流れにはあらがえないというのはもちろんあるんやけど、
電気自動車というものを考えるうえで、考え方の整理ができたというお話でした(笑)