庚申さん
「悪い神様が人の寿命を食ってしまう」そんな恐ろしいことがあるのでしょうか?
祖母の話では実家の家系は短命で女、子供は長生きできない家系だったそうで、実際
に家系図も確認しました。
祖父は4回結婚しており、祖母は4人目の配偶者で先の3人は出産後に死亡、子供も病死となっており、祖父の父、祖父の祖父の代も同じ様な感じになっていました。
「悪い神様」・・・頭によぎったのは土間の2階の神棚・・・「人の寿命を食ってしまう」・・・
それを防ぐため・和らげるための庚申さんだそうで、お猿さんに身代りになってもらっているんだそうです。
暦の かのえさる の日にぼた餅を作ってお供えしていました。
明治初期に、地域の山守をしていた祖父の祖父が配偶者と子供が亡くなってしまうことを可怪しく思い、安行で来られるお坊さんにみてもらったところ「家に忌みがついている、山で困っている者がいたら助けてあげなさい」と言っていたそうです。
実家は昔から安行で来られるお坊さんに一泊一膳?してもらっていたらしいです。
しばらくして祖父の祖父が炭を焼くために山に入ると、猿の母子が寒さに震えて炭焼き小屋の薪の間に身を隠していたそうです。かわいそうに思った祖父の祖父は持ってきた団子を与え、小屋の中に入れてあげたところ夢枕に天帝様が立たれたとのことです。
お坊さんにその事を話したところ かのえさる の日に団子をお供えしなさいと言われて習慣として続いています。
医療も発展してなかったでしょうからなんとも言えませんが・・・
双葉 葵