民法総則（第2版）伊藤塾呉明植基礎本シリーズ４

今日は、呉先生の民法総則について書きますね。

最近、呉先生のシリーズについて書くことが多いですね。明日も呉先生のシリーズの書評にするか悩みどころです

おすすめ度

★★★★★（★５が満点）

＜良い点＞

・図表が適宜、挿入されており、知識を整理しやすい。

・改正というマークがあり、どこが改正されたのかわかりやすい。

・学説の議論にはあまり立ち入らず、判例・通説のみを淡々と述べている。

＜悪い点＞

・初版と比べて文字数が多くなった。

・改正された経緯が分からない（改正前民法を学んだ人にとってのデメリット）。

＜まとめ＞

私は初版も読んでおり、感覚なのですが、２版は文字数がかなり多くなった気がします。改正について触れている以上、仕方がないとは思うのですが、それにしても多いような感覚を受けました。

文章の流れ自体は非常にわかりやすいです。さすがは呉先生というべきでしょうか。司法試験で上位Aを狙うにしても細かい学説は民法では必要がないと思うので、このように判例・通説のみを述べてくれるのは非常に助かります。

もっとも、答案を書く際に条文の文言解釈を迷いそうな部分（特に錯誤）をもう少し厚く触れて欲しかったという要望もあります。

予備校本のみで対策をする人、かつ、改正前民法を学んだ人は、本書と合わせてシケタイも読むとわかりやすいと思います。シケタイについては別記事に書きますが、改正前の条文、改正の経緯も載せてくれているので本書の行間が読みやすくなります。

本書のみで民法総則対策としては十分だとは思います。

以上です。参考になれば幸いです。

読んでいただきありがとうございました

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