今日は、呉先生の刑事訴訟法について書きますね。

 

もう少しで風邪が完治しそうなので、講義収録を土日で撮れたらなぁと思ってるところですグラサン

 

 

おすすめ度

★★★★(★5が満点)※下記まとめ参照

 

<良い点>

・条文構造が見えやすい。

・刑訴の基本書に比べると文字数がかなり少なく通読可。

 

<悪い点>

・かなり古い説も載っている。

・価格が高い。

 

<まとめ>

本書は分野によっておすすめ度が異なります。

公訴部分は★5です。リークエに従って解説をされているのかなという印象を受けます。リークエをよりかみ砕いた文章なので、非常にわかりやすいです。

救済手続部分は★5です。手薄になりがちですが、他の基本書に比べ文字数が少ないので、対策が容易です。

公判手続は★4です。初学者から上級者全ての人にとってわかりにくい伝聞、自白、違法収集証拠排除法則が非常に簡潔にまとめてあります。自説を固めるには非常に参考になります。しかし、司法試験対策になるかといわれるとこの簡潔な記述だけで乗り切るのは厳しいと思います。また、判例・通説の立場ではあると思うのですが、刑訴の教授の見解(多数説?)とはかなり異なる見解が採用されています。理解が異なるので、本書に合わせることなく、担当の教授の見解に合わせて柔軟に変えていけば良いと思います。

捜査部分が★3です。田宮、田口という2昔前の見解が多くの部分で採用されていると思います。最近の判例・見解には記述を合わせているものの、その記述の裏にある理解がかなり昔の見解であると思われるため、やや参考にしづらいです。捜査部分については、古江本(https://ameblo.jp/aoichiaki1/entry-12545579521.html)等で見解を最近のもの(川出、酒巻、大澤)に変更する必要が大です。もっとも、昔の見解でも最近の見解の基になっている部分もあるので、初学者が刑訴を学ぶにはおすすめできるとは思います。刑訴を一通り学んだ中級者、上級者には他の基本書で勉強していただきたいところです。

 

以上です。参考になれば幸いです。

 

読んでいただきありがとうございましたハリネズミ

 

 

 

 

 

 

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