秋がきたということは、1年も終わりに差し掛かっているということです。1年のはじめには今年こそは何かを変えよう! と決めていたのに、あっというまに10月も過ぎようとしている。今まさにそんな焦りを少し感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか? わたしもそのひとりです(笑)。
毎年こうなるのなら小さなことでもいいから何か始めておけばよかった! と後悔し、年を越したらこんなことするぞとテーマや目標を毎年決めなおしていました。
いや、毎回それでは意味がない! 今年残りの時間に向けて動くのは今からでも遅くないのでは? と、諦めの悪いわたしは、あと2ヵ月間どのように過ごすのかを考えてみました。
何か変化がほしいって、何となく思うことは誰だってあるかもしれません。わたしの場合、何となく思うことはいつも何となく過ぎ去り何もしないまま終わる・・・ということが多かったなぁと思います。今年の残りを有意義に過ごすにはどうしたらいいか? 今からでもすぐにできることがあれば小さなことでもまずやっていみようと考えました。
今も何か変化がほしいなと思っているなら、来年まで待たずに今年中に小さな変化を起こしてみよう、とチャレンジすることって大事だと思うのです。小さなことでもかまわない、というのがわたしにとっては入りやすい要素でした。何もしないよりは、小さなチャレンジでもした方がいいなと軽い気持ちで一歩踏み出せるからです。
小さなチャレンジをテーマに考えた結果、わたしにとって変化のスタートは読書となりました。一番身近で手軽で、変化を求める人にはすぐに取り掛かりやすいのが読書だなと気づいたのです。
まったく読書しなかったわたしが、読書の習慣をつけるにはかなり工夫が必要でした。ここでは、どのように読書習慣をつけたか? をお伝えします。
変化を求めるなら読書から!
前述したように毎日に少し変化をもたらす簡単な方法は、わたしにとって読書をしてみることだと結論が出ました。よく考えてみると、うまくいっている人の人生を凝縮して書いてくださっているのが本です。濃厚な人生をたった1000円ちょっとで覗けるなんてすごいことだと思いませんか? なんてお手軽に学べるんだろう、読まないと損だ!という気持ちまで沸き起こってきました。
さあ、あとは読むだけです。
ところが、気合を入れて、よし読むぞと本を手にしたところ、ぜんぜん続かない! わたしは読書することに慣れておらず、読まなければと焦れば焦るほど、読むスピードがどんどん遅くなっていきました。さらには読むのが億劫になり、だんだん本を自分から遠ざけてしまうように。
読書するとなぜいいのか?
行き詰ったわたしは、振り出しに戻って、読書したくなる! を自己プロデュースすることから始めました。
・偉人やうまくいっている人の考え方や経験に触れることができる
うんうん、確かに。他にも読書のメリットは何か?
・語彙力がつく、表現力がつく、知識がつく、感性が磨かれる
これも、よく聞きます。
・会話の話題が増える
これも読み始めるとすぐに体感しました。他愛もない会話でも、ちょっとした豆知識があるだけで喜んでいただけることが増えました。
・人間関係がより良くなる
結果的に、会話を楽しめるようになるので、良好な人間関係につながりました。
その他、わたしにとって意外とよかったのは
・時間管理力がつく
1週間でこの1冊を読み切ろう、毎日30ページ読もう、など目標を立てたので忙しい日々のなかで読書の時間を組み込む必要がありました。読むことを決めると、おのずと工夫して時間をうまく使うように。これは自分にとってとてもいい経験になりました。
些細なことではありますが、読書量を上げたことで変化を感じられました。
今では「うまくいっている人の人生に触れる」「いい言葉に触れる」ことが、日々の刺激につながると思っています。
読書するとなぜいいのか? を整理することで改めて 「やっぱり読書する自分になりたい!」 という気持ちが高まりました。こうなったら習慣をつけるしかありません。
読書の習慣をつけるポイント
読書するぞ! と根性だけで突き進もうとしたわたしは見事に失敗しました。習慣をつける大切さを痛感したわたしは、どうやって工夫するかを決めることから始めました。読書習慣をつけるために予定に組み込む、ということが一番やりやすい方法でしたので、ここではそのポイント5選をお伝えします。
いつどうやって読むか? を考えたところ、習慣のなかに入れてしまえば自然と読むだろうと予測してみました。はじめに試みたのは、お風呂に入る時に読書を持ち込むという方法です。タオルと本を持って、半身浴をしながら読書すると、リラックスもできて「この章を読み終わるまでお風呂につかろう」といったようにタイムスケジュールも小さな目標も設定することができました。
お昼休憩の時間割を組む
わたしはお昼休憩ではいつも寝ていました。この時間がもったいないなと思い始め、効率よく寝るには(結局寝るのは変わらず笑)、15分がちょうどいいと自分の体の調子などを振り返って気づきました。
ご飯は持参して、職場の近くで食べています。わたしの場合、職場に休憩場所として利用できる部屋がありましたが、今は気候がいいので外にあるベンチなどでゆったり過ごすことが多いです。
毎日のことなので、このお昼休憩をしっかり考えて使えばいい時間になると思い、時間割を考えました。
わたしのお昼休憩の時間割は
●15分で移動とランチをすませる
●25分読書する
●15寝る
●5分で職場に戻る
です。
毎回この過ごし方をすると、スッキリして休憩後の仕事もはかどりました。
ふたり朝活を利用する
最初は朝活がとてもハードル高く感じ、取り掛かるのに時間がかかりました。そういう時におすすめなのが、人と約束すること。自分との約束はつい破りがちでも、さすがに誰かと約束していたら破るわけにはいきません。わたしはスタイリストの仕事なので10時から働くことが多いですが、近所に住んでいる友達は9時出勤です。7時から8時20分まで一緒に朝ごはんをカフェで食べてからバイバイする。その後8時20分から1時間ひとりで読書する時間にあてました。
予定を30分ズラして入れる
仕事帰りに友達を外食する、カフェでお茶するなど、予定をいろいろと入れていました。18時に終わる時は18時30分に待ち合わせ、20時に終わる時は20時30分に待ち合わせといったようにすぐに会えるように時間を設定していました。
30分ずらすだけで、確実に読書の時間を手に入れられます。18時に終わる日は19時に待ち合わせし、待ち合わせ場所で30分読書するようにしました。待ち合わせ場所に早めに着くことができるし読書も進むので一石二鳥です。
人に宣言をする
これをいつまでに読み切ると友達に宣言すると、やらざるをえなくなりました(笑)。これは一番効く方法だと思います。人との約束は守りやすいことをお伝えしましたが、これもそのひとつです。なかなかプレッシャーがかかり磨かれるやり方ですね。でも効果抜群です。
さいごに
よし、読書しよう! と気合いを何度入れても読まない。意気込みすぎるとモチベーションを保つことが難しい、などいろいろと失敗を重ねてきました。習慣にしてしまう、毎日のスケジュールのなかに入れてしまう、これだけで改善することができました。
習慣化した方が、読書していなかった時よりも時間にゆとりを感じられるようになったのが意外でした。これだけで自分の気分が上がり、少しの変化を喜べるように。
読書の大切さを先輩方にお聞きすることはよくありましたが、結局のところ実践してみないと本当に価値を理解することができなかったなと思います。何事も実践して分かるものなのですね。まずは今年いっぱい読書を楽しみ、毎年ステージアップできる自分になることから始めます。
あおいち