昨今のJW報道で過去を思い出し、組織のあまりの醜態に嫌気がさし、改めて、親の扶養下で生きるために仕方なく親の望む子供を演じた2世を不運に思う。
未成年期をJWで過ごし、良かったことなど一つもないが、それでも良かったかもしれないことを無理矢理にでも探さないとやり切れない。
①自分が1世になる可能性がない事。
最近読んだブログで、きわめてまともなご両親のもとで優秀に育ったお子さんが、よくわからない理由でJW1世として献身し、ご両親が途方に暮れている記事を読み、虚無感を覚えた。
1世の思考回路がよくわからないが、もし自分が2世としてカルトの内側を知らなければ、1世にならなかったかどうかは誰にもわからない。
②子供を1世にしないよう意識した育児を出来ること。
③忍耐力がつくこと。
世の中理不尽なことは多々あるが、JW程理不尽なことはあまり無い。当時を思えばどんな努力もさほど苦にならず、結果として世の中から相応の評価が返ってくることを知った。
④自立心が育つこと。
覚醒した2世は、親元から自立できないいわゆるニート問題や、子供部屋おじさん、おばさん問題からは遠いところにいると思われる。
私の場合むしろ、この親と一緒に生きると大変なことになるという危機感が10代のうちに芽生えたので、常に自立の方向に向かった。
受験も就職も、いつも難しい方の選択肢を選んだ。その方が親から離れられるから。
実家が居心地がよければ、苦労して自立するよりも実家にいたくなる、当たり前のこと。
逆説的ではあるが、実家のヤバさがいまの私を作り上げたのだと思っている。
今育児をする中で、参考になっている。
以上4点くらいしか思いつかないが、普通の子供が体験しないことを体験したことで、得たものが無いわけではないのかもしれない。