無論、奪回するのは中国である。
そもそも、アムール川流域は、満州族の故地であり、古くは渤海国が栄えるなど、昔から北東アジアの諸民族が生活していた地域である。
1689年のネルチンスク条約では、清国領と定められ、ロシア人を排除したはずであった。
しかし、近代に入って、再びロシアは侵略を活発化させ、1858年の璦琿条約、1860年の北京条約でロシアに奪われたものである。
2004年には、国際世論に配慮して、いったん中露間の国境画定を完了させたと宣言したが、当然、故地の奪回をあきらめたわけではない。
まもなく、ロシアの国家が破綻するのを、しばし待っている段階である。