みくるです
『ガラスペンでなぞる 恋する古典』をなぞりました。
紫の上が書きとめた歌です。
目に近く うつれば変はる
世の中を 行く末遠く
頼みけるかな
(現代語訳)
目の前で見る見る移り変わっていくあなたとの夫婦仲でしたのに、そんなこととは知らず、行く末永く変わらぬものと頼りにしていたのでした。
降嫁した女三宮のもとへ源氏を送り出す時に、紫の上が手元にあった紙に書きとめた歌です。
紫の上がお気の毒で胸が苦しくなります。
結婚して20年も経ってからこんな目に合うなんてね
書きとめただけで歌を贈らなかったことに、紫の上の奥ゆかしさと慎ましさを感じます。
「ナイトタイムソーダ」と「夜桜」のインクでなぞりました。
どちらも和歌をなぞるのに使いたくて選んだ色です。
行書をなぞるのは難しかったけれど、綺麗な色のインクのおかげで素敵なページになりました
「光る君へ」第11回「まどう心」を見て紫の上を思い出しました。
北の方にはできないという道長に、今は一番でもいつか北の方が…と言うまひろ。
妾を何人も持つのはが当たり前の時代だったけれど、割り切っているはずもなくて、他の女性のもとに通うことを辛く思う心は万葉集の時代から詠まれています。
紫式部が紫の上を幸せなまま死なせてあげなかったのはどうしてなんだろう、とずっと分からないでいることの答えが「光る君へ」で見つかるかも知れないと思いました。
まひろには幸せなまま死んでもらいたいな
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