みくるです
素敵なものを買いました
『サライ6月号』です。
奈良のよく知っている所が美しい写真に万葉歌を添えて紹介されています。
飛鳥寺のページにはこちらの歌が載っていました。
采女の袖吹き返す明日香風
京を遠みいたづらに吹く
志貴皇子
志貴皇子は天智天皇の皇子です。
毎度の『天上の虹』にも載っている好きな歌のひとつです。
心地よい風を感じる明日香の風景です。
そしてなんと言っても一番のお目当ては『ミニ檸檬』です。
梶井基次郎の『檸檬』の舞台となった「丸善京都支店。
『ミニ檸檬』はその丸善の創業130周年を記念して作られた「檸檬万年筆」をミニサイズにして再現したものです。
高校の教科書に載っていた『檸檬』。
現代文の先生の授業が分かりやすくて面白くて、大好きでした。
石田純一に似た先生のことを今でもよく覚えています
そして『檸檬』も好きでした。
梶井基次郎が31歳で早世したことを知り、もっと作品を読みたかったと残念に思ったことを覚えています。
試し書きを兼ねてなぞり書きをしました。
太宰治も好きな作家で、短編集まで読み耽ったことがあります。
ペン先に弾力があって書きやすいです。
なぞり書きシートは『紙工作ペン』さんのものです。
こちらのページからダウンロードできます。
『檸檬』と言えば、さだまさしさんの『檸檬』も好きです。
梶井基次郎の『檸檬』の舞台を東京に移して歌った歌です。
檸檬は青春の苦い思い出の象徴なのでしょうか…湯島聖堂の階段に腰掛けて檸檬を齧ったら苦かったとさだまさしさん
或の日湯島聖堂の白い石の階段に腰かけて
君は日溜まりの中に盗んだ檸檬細い手でかざす
それをしばらくみつめた後で
きれいねと云った後で齧る
指のすきまから蒼い空に
金糸雀色の風が舞う
喰べかけの檸檬聖橋から放る
快速電車の赤い色がそれとすれ違う
色鮮やかな映像が目に浮かぶようです
太宰治を読み耽ったことを懐かしく思い出し、つぎはこの本を『ミニ檸檬』でなぞりたくなりました。
見て下さってありがとうございます