理想と現実を乖離させている最大の原因は、自分自身の怠慢。
(理想と言うより予定と言った方が正しいかな)
今日はコレとコレやって〇日までにアレを終わらせて~、なんてざっくり考えているのだが、ついテレビ見たりネットをながら見したりして、時間を潰してしまう。
まずは予定通りに動く根性を養わねば。
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『おばさん探偵 ミス・メープル』(著/柊坂明日子)
アガサクリスティーの名作『ミス・マープル』にひっかけているのは、ミステリーファンで無くともわかるタイトルである。
仕方ない、主人公の名前が『楓子』さんというのだから。
楓子さんはうっかり相続してしまった世田谷のお屋敷を守るため(つまり、固定資産税を払うため)書きたくもないエロサスペンスハードボイルド小説を執筆している。
本当の夢は絵本作家になることの楓子さんは昭和で時が止まったお嬢様。
年号も昭和で止まったままで、令和の時代になっても『昭和98年』と頑なに改号を認めない。
この現代場慣れした楓子さんとまともにやり合える担当編集者の吉井くんも、人は良いけどかなりな天然でお人よし。
そんな二人の行く先では何故か不思議な事件が待ち構えていて・・・。
感想としてはミステリーに分類して良いのか迷う一作。
確かに事件に遭遇して謎を解いてるが、それよりも楓子さんの日常や吉井くんとのやりとり、癖ツヨな編集長との攻防などを読んでいる方が長いし面白い。
登場人物が個性豊かで描写も楽しくて、そういうところで読まされている感じ。
個人的には楓子さんや上司に振り回される吉井くんが可哀想可愛いで気になりました。
続きが二作出版されているようなので楓子さんがこの先どのように進化していくのか確認したい次第であります。

