今更ですが(^^;
もっと早くに書きたかったんですけど、『あしたのおもひで』とか観に行っちゃったもんで。
思うところをつらつら書き綴りたいと思います。
まず今回のZIPANGの中で圧倒されたのはナギ役の鎌苅健太くんの演技力。
台詞を喋ってるって感じがしない、ナギの自然な言葉に聞こえました。
そーいや私は過去に『ベストハウス』のドタバタな舞台で、彼の演技に泣かされたんでしたっけ。
三十路を過ぎてのあの身のこなしも素晴らしかったです。
オチョなヤマトとの掛け合いも彼が相手だから面白いっていうか、上手くオチョの濃い演技を受け止めてるように見えました。
名前はよく知ってたけど、彼の演技を真面目に見るのは今回が(ほぼ)初めて。
また彼の舞台を観てみたいな~(できればアクションありのものを)
森さんは前回のヤマトより今回のレンのほうがらしさが出てる感じがしました。
さすがアスリート俳優、アクションが映えてましたもん。
大きく動かさなきゃ勿体無いって役者さんです。
っていうか、前々回のときは森さんがレンだったんですよね。
どうりでしっくりくるわけだ。
カイ役の杉江さんは初めてお目にかかる役者さんなんですが、すんげー美人さんでした。
あまりにイケメン過ぎて、海賊団の頭脳的存在に見えないという・・・。
彼の話し言葉が基本丁寧で一人称『僕』なのが、私的にはギャップ萌えでしたよ。
イケメン過ぎるという意味では、前回のフドウ役だった小谷さんもフドウという役にしては線の細いイケメンさんでしたね。
今回の山崎さんのフドウを見て、これくらいのほうがらしいな~と思いました。
山崎さんのフドウが一番海賊っぽいといえば海賊っぽかったです。
荒くれ!って感じがレンとのやり取りで良く出てて楽しかったです。
ハカナ姫、紅一点で頑張ってくれました。
セツナ王子はちょっと幼さも出てて、『弟』って感じが可愛かったです。
ヤマトと同時に剣を鞘に納めなきゃいけないシーンがなかなかタイミングが合わなくて大変そうでしたが。
いろいろと物議を醸しだしてる(ん?)オチョヤマト。
あーゆーヤマトもアリだと思いますが、前回の松田ナギみたいに硬派なナギが相手だったら浮いてた可能性大。
今回みたいなヤンチャナギだからこそ、というか、そーゆーバランス込みでのキャスティングなんでしょうね。
ただ、どーしてもあのハナカと恋仲にあったようには見えなかった。
ごめん、オチョ・・・。
現代チーム、映画クルー。
実は前回よりも全体のバランスはこっちのほうが良いんじゃないか?と思わなくもなかったり(^^;
なによりもカメラクルーの織田役山仲さんのこなれ感が半端なかった。
うまく説明できないんだけど、渋い存在感が嫌味なく物語のつなぎ役をこなしていました。
特にセツナに自分たちの状況を説明するシーンが良かった。
なにがどうっていうんじゃないんだけど、彼の説明には説得力があったんだよね。
海賊の格好をした吉川を「良い海賊だ」と紹介し、「役者だろ?」と良い海賊アピールしろって振るところが私的にツボ。
監督古谷役の田中さんは、なんとも爽やかなしっかり者の監督を演じてくれました。
現代と過去が入り混じる舞台なので、監督の存在感が薄いと見た目もアクションも派手な過去チームに負けちゃうじゃないですか。
そういう意味では、しっかり踏ん張って存在感をアピールしてくれてなって思いました。
現代チームの存在感が弱くなっちゃうと、海賊チームがウソっぽくなっちゃうからね~。
面白いな~って思ったのが、『万人斬り』会長、藤原を演じてくれた真佐夫さんと、前回藤原を演じた尾関さんの違い。
尾関さんは芸人さんが一生懸命役者さんに近づこうとお芝居してる『藤原』、真佐夫さんは役者さんが面白いキャラを演出している『藤原』
なので、ぶっこみ方や崩し方は真佐夫さんのほうが激しかった(笑)
ただ私は千穐楽になるまで、彼が刀をまたぐシーンが『ヘビロテ』の振り付けを意識した動きと気が付きませんでした。
ごめんよ~~。
そしてそして、『万人斬り』といえば、八千草役の青山くん。
前回からのおきにいりのキャストさんです♪
演技がどんどん上達されてることにびっくりですが、どっかのカフェのつぶつぶ店長に任命されてたのにはもっと驚きました(^^;;;。
い、いろんなお仕事があるんですね。
2013のときのアフタートークで、ノクは他の役をやるなら八千草くんが良いと言っていたそうです。
「名乗るほどの者ではありません」ってセリフが良かったとかなんとか。
まさかそれを言わせる側になるとはね(笑)
後、彼の「ご面倒をかけます」ってセリフが好き。
はまり役だわぁ。
そして我らがノクザンギ様、の前に。
ザンギの側近ネムさま~~。
半妖怪なので動き、というかリアクションがちょっとオーバーで漫画チックなんですよね。
いじけたりしてるところが可愛いのですが、ネムの登場シーンってザンギと一緒の事が多くて、目がついザンギに行っちゃってるんです。
DVDが来たらかわゆいネムくんをしっかり見ておこう。
そしてそして、ついに来ましたザンギさま。
いろいろツボ過ぎて語りつくせない。(←ダメじゃん)
軽い感じの仲間の顔から、裏切者への変貌の仕方は良かったなぁ。
目力の種類が変わる。ほんまもんの役者さんになったねぇ。(シミジミ)
殺陣もサマになってたし、悪役も似合ってた。
一番好きなのは、最後にナギと1対1で戦うシーン。
敵同士が憎しみ合って斬り合う、っていうんじゃなくて、途中から強い相手と斬り合いになっているのが楽しくて仕方ないっていう表情に二人がなるんだよね。
いつまでもこいつとサシで戦っていたい、みたいな。
そこらへんが2015年の新しいナギとザンギだったのかなって思いました。
(正直言うと、けんけんの演技力にノクが引っ張られたって勘が否めなくもないんですが・・・)
最後の赤の革製みたいなマントコートが好きなんだけど、戦う前に脱いじゃうのよね。
あれを着たままでナギと戦ってほしかったわ~。
とまあ、語りたいことをざっくり語りました。
思い出すだけでももう一回観たくなってきます。
ノクだけじゃなくて、全編通して楽しめる舞台でした。
早くDVDが来ないかな~~。
ただ、一個だけ注文点けて良いなら。
ラストシーンで監督と吉川の前に赤鯱団がよみがえるとき、前回は一段高いセットの上に彼らが居たでしょ?
今回は同じ高さのところに登場したんだけど、そこだけは前回の演出のほうが良かったな~~。