医療と福祉の現場のリアル

医療と福祉の現場のリアル

多岐にわたる医療と福祉の現場を紹介します!

Amebaでブログを始めよう!

高齢化社会に向かっている日本では、病気や身体的問題で自力で病院に通院することが難しい人もたくさんいます。往診は、こうした通院が難しい人の家に医師が足を運んで診察を行うサービスです。病院の方針によって医師が単独で行くケースもありますが、多くの医療機関では看護師も同行するケースが多いようです。

ただし、医師免許を持っていない人の医療行為は法律で禁止されているため、看護師の業務は医師の診療のサポートになります。血圧や脈拍などのバイタルチェックや採血、カテーテルの交換などが具体的な仕事であり、これらは病院内での業務とそれほど変わりません。しかし、一般的な看護業務以外にも、家族のケアを行うため、この点は院内で仕事をする場合とは大きく異なります。

病気や介護を必要としている当事者を間近で支える家族は、不安や悩みを抱えていることが少なくありません。したがって、不安を和らげるために、往診時に家族からの相談や悩みに耳を傾けて適切なアドバイスをすることも、看護師の役目になります。また、場合によっては、ケアマネージャーやヘルパーといったほかの業種との連携を行わなければならないこともあります。ですから、高いコミュニケーション能力が求められるのです。

ちなみに、往診看護師は、上記以外にもいろいろな仕事があります。たとえば、往診をしない時の主な業務は病院でスケジュール調整や電話対応といったデスクワークです。中でも、複数の患者の往診を効率良く進めていくためのスケジュール管理は重要になります。>>>併せて読みたいサイト