【古都鎌倉編 最終回】
『吉野山 峰の白雪 ふみわけて 入りにし人の 跡ぞ恋しき』
この日最後に向かったのは「鶴岡八幡宮」
ここは、鎌倉入りした源頼朝が、由比ヶ浜にあった八幡宮を、1180年に現在の地に遷し、源氏の守護神としたのが始まりで、「高徳院の大仏」と並ぶ観光名所としても名高いですね
さて、冒頭で書いた歌の事は、どの位の方がご存知でしょうか
この歌は、源義経と離ればなれになった静御前が源頼朝の求めに応じ
舞を舞わされた際に唄ったもので、この「舞殿」は 静御前がその舞を舞った「若宮廻廊」の跡地に建っています
そんな「舞殿」で結婚式が行われていました
大勢の人に見られ、ちょっぴり緊張しながらも、幸せそうなカップルには、哀しみに耐えながら舞を舞った静御前の分も幸せになってほしいものですね
その後「本宮」に参拝
この建物は1828年に江戸幕府第11代将軍の徳川家斉が造営したものですが、見事な造りに感動しました~
後から知りましたが、僕が訪れた10月1日は「崇敬者大祭」の前日
散策していると東鳥居と西鳥居の間の参道に土を被せ、いかにも何かが始まりそうな感じでした
(右が男埒、左が女埒で、『埒が明かない』とか『不埒』とかは流鏑馬に端を発する用語です)
そこで、何があるのか関係者の方に聞いてみると、何と今から「流鏑馬」をやるというでないか
源頼朝は『流鏑馬・相撲・舞楽』などを興したことでも有名で、ここは今でも武家精神の拠り所として崇められていて、正に本場中の本場での観覧に胸が踊りました~
翌日が本番と聞き一瞬がっかりしたものの
『今日は本番では立ち入り禁止となる的の近くで見学していいですよ。今日来られてラッキーでしたね』
と言われ、テンションが上がりました~
ここには、人生で2回しか来た事がないのに、こんなスゴい場面に遭遇できるなんて、最高に引きの強さを感じました~
そして、いよいよ厳粛な雰囲気のなかスタートして、一の的で~
『インヨーイ』
と声を掛け、矢を射た後、僕がいる二の的に向かってくる~
『インヨーイインヨーイ』
と声を掛けながら、疾風の如く駆け抜ける馬上で、矢を射る
『バシッ』
予行練習なので、矢尻は覆われているが、本物の矢が的に当たる瞬間の迫力はスゴい
携帯の写メは、シャッターを押してから5~6秒経たないと撮れないので、タイミングがスゴく難しいものの
3枚だけ奇跡的に撮れました
こんな素晴らしい事に巡り会わせてくれた
「円覚寺・建長寺・鶴岡八幡宮」の神様仏様には、ただただ感謝です
その後、源氏池に『スッポン・亀注意』の看板を発見
スッポンに噛まれたら大変なのはよく分かるけど、亀にも注意とは
きっと、武家精神が宿ったスゴい亀がいるのでしょうね
最後に「旗上弁済天社」にお参りして、「古都鎌倉編」終了です