宇宙兄弟とこちらの兄弟 | 青葉隆太オフィシャルブログ

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漫画「宇宙兄弟」。

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少し遅れて、最近で一番「キテる」作品。


実は1年前から見始めてはいたのですが、物語が進むにつれてどんどん引き込まれ、
今では一番キテしまいました。



その理由の1つとして、


僕には一人の弟がいます。

宇宙兄弟のムッタとヒビトと同じで、丁度3つ違い。



僕らの場合は宇宙ではなかったけれど、

常に同じものに興味を持っては、夢中で遊びました。


恐竜。車。ロボット。サッカー。ゲーム。ミニ四駆。映画監督…


よくある話だけど、それでも中学に入った頃から途端に
お互い口を利かなくなってしまった。


小学校の時に一緒に登校していて、弟が対向の自転車にぶつけられて鼻血を出して

謝らないで素通りされたもんだから、あったまきて形相変えて追っかけたこともあったけど

そんな弟思いの兄は思春期という複雑な物体によって、フタをされてしまった。


今では口数は少ないものの仲良くやっているはずだけれど、
あの頃兄らしくしてやれなかったことを後悔しているし、
今現在兄として、してやれているのか不安になる。



「兄とは常に弟の先を行っていなければならない」


ムッタは兄として自分がどうあるべきか、常に考えている。


自分は兄としてどうだったのか、どうあるべきなのか。

心のつっかえがどうもとれないままここまで過ごしてきたのだが、
天文学者シャロンの言葉が胸に響いた。


「ねぇ 日々人、憶えておいて。

あなたはお兄ちゃんを引っ張っていく程の力がある。

あなたがいつも六太の前にいて先へ進み続けていれば、
六太はあなたに引っ張られて前進できるわ。

もしもあなたが止まってしまったら、その時はきっと、
後ろから六太があなたの背中を押してくれる。

あなたたちはきっと、そんな素敵な兄弟になる。」



そうか。


そんなことで良かったのか。


友達のようでいて、他人のように遠い。

それが家族であり、弟。


口数が少なくても、遠くから見守って

何かあった時はそっと後ろから押してやる。




こないだ、もう使ってないので実家の自分の部屋を弟に明け渡した。

今では休日の趣味も漫画の趣味も全く合わなくなってしまったが、

弟の荷物を運んでいる最中に「宇宙兄弟」のコミックを発見した。



きっとあいつも同じようなことを考えながら読んでいるに違いない。



続きが気になるけど借りるのはちょっと恥ずいから、自分で買お~っと。


本日のアルバム
Ghost Stories/Coldplay