『進撃の巨人』がサンリオ様とコラボ致しまして。
あの、巨人が沢山出現し殺伐とした漫画と、可愛らしさや甘味のみで表現されたような企業が、と思いますが、キキララ展の折にも少し触れました、サンリオさまの苦しかった時期を経て今の多くのコラボ。
そのことを考えから除外致しましても、私にとっては嬉しいコラボ商品です。
サンリオ様の企業理念を一部抜粋致しますと、
「毎日を幸せな気持ちで生きていきたい・・・
それは、私たち人間の心からの願いです。
ともに生きる仲間たちと信じあい、仲よく生きていくこと。
その仲間とは、親子、兄弟、夫婦、友人、恋人といった身近な存在から、学校や会社の同僚、そして世界中のひとびとにまで広がっています」
進撃の仲間たちも、相手を信じただ自由で平和で差別もなく、食うに困らず殺戮などない安心して生きられる世界を作りたい。そういった気持ちで生きております。
『進撃の巨人』は、そういった極普通の人間たちの物語です。
この地球では太古の昔から、多くの人間が同じ思いで生きて参りましたが、本当に残念ながら未だに差別も戦争もあり、食うに困る社会、国が多く御座います。
地球と進撃の巨人の世界が目指したいところ、そしてサンリオ様の理念はとても近いもの、寧ろ殆ど齟齬のないものです。
今回、あの可愛らしい猫がモチーフのキャラクター、キティさんが“心臓を捧げよ”の敬礼をしております。
この“心臓を捧げよ”とは、『進撃の巨人』の主人公エレン君が所属する兵団の敬礼であり、心臓の真上に拳を置くポーズです。
この世界を平和へ、安全に暮らせる世の中にする為には大きな犠牲が必要であり、その一つの犠牲として自分の命を捧げる覚悟があるという意味の敬礼。
そのような犠牲はなければない程良いのですが、大きな敵が存在し、その為に大きな犠牲を支払わねば前へ進むことが出来ない世界で、本当に辛く険しいものですがそんな覚悟を兵団全員にさせる、兵団の団長エルヴィンさん。
エルヴィンさんは話術、スピーチ能力に非常に長けており、元々は命を捧げる気持ちのなかった人間まで兵団に迎えることに成功致します。
そんな、国の為世界の為私心、我欲を捨て去ったような男性エルヴィンさんを見ていて、私は随分と漫画チックなキャラクター設定で確かにこういった人が居なければ物語は進みませんが、人間として存在感が淡いなと感じておりました。
ところが最重要シーンと言っても良い、あるシーンでこの機械のような男が父への贖罪の気配と大変に我儘な一言を漏らし、兵団全員への裏切りにも似た熱い人間性を露呈するのです。
震えましたねえ。
その一言で、私はこのエルヴィンさんが大好きになってしまいました。
この敬礼は彼が団長になる前から兵団で使用されていたポーズですが、彼のスピーチの為に世間へ大きく広められ、彼の力強い言葉と共に入団を望む人間たちの希望となり志となり、そして墓標となって参りましたものです。
そんなこの敬礼を、彼とサンリオ代表キャラクターとも呼ぶべきキティさんが、お互いに穏やかで優しい声で以って世界の過去未来道行く平和を願う全てを語りあっているような表情で、しているというイラスト。
私はこのイラスト発表時、涙が出そうでどうしても欲しいと感じ、注文致しました。
エレン君は主人公なので、無論欲しいと感じましたが、一番欲しかったのはこのエルヴィンさんとキティさんの敬礼コラボでありました。
暖炉の前で語り合っているような雰囲気に撮影出来ました。
エレン君のコラボキャラクターはポチャッコ。
1989年発表のキャラクターで、私にとってはかなり新しい方のサンリオキャラクターですが、筆箱やメモ帳も見掛ける愛くるしい犬のキャラクターですね。
このアクリルスタンドにはカードが付属しており、絵柄は選べません。
私が頂きましたものは、ミカサさんとアルミン君でありました。
ミカサさんのように強い女性も、アルミン君のように聡明な方も好きです。
落ち着いて計算の出来るアルミン君の、壮絶な覚悟を視聴者が目の当たりにするシーンは、何度拝見しても涙が出そうになります。
さて、息子にこういったものを見て頂いておりますと、「おお~」と一言。
「あれ?兵長は?」という顔でしたが、御座います。
人類最強も御座います。
兵長は此方。
サンリオ様のぬいぐるみは出来がとても良いですので、何かのコラボ商品で一つくらいは欲しいなあと思っておりました。
少し潔癖な私にはぬいぐるみという物体は少々扱いに困るものでもあるのですが、兵長ですから何とか致します。
最近のぬいぐるみは手触りが良いものですなあ。
キャラクターはバッドばつ丸。
1993年発表で、こちらも大変新しいキャラクターです。
私には馴染のないキャラクターですが、一見近寄りがたい表情がリヴァイさんに合っているように思いますね。
その辺りについては私は他人のことを言えないのでありますが。
グロリオサの終わりかけの一輪が先月のオーニソガラムと入っております。
進撃の巨人という作品に、この燃えるようなお花がバックにぴったりでしたね。