2001年10月30日

備前焼作家、人間国宝、藤原雄氏が29日に亡くなったとの報に接
しました。
ほぼ10日前の20日、雄氏の父親の「藤原啓記念館」を高校時代か
らの友人夫妻とおとづれ、隣の雄氏宅ものぞいたばかりであり、その
晩は雄氏作の「ぐい飲み」でグビグビ酒を飲んだばかりでしたので、そ
の偶然に本当に驚きました。
その「ぐい飲み」は、妻の実家の長屋の掃除の時に偶然発見された
もので、「器は器として使われてこそ価値がある。」などと言って木箱に
丁寧にしまわれているのを取り出して酒を注いだのでした。

啓氏もそうですが、雄氏も文学を志した後、備前焼作家に転身をして
います。
その経緯は、作品による彼らの意識的メッセージ発信、私の使う強め
の言葉によれば何らかの攻撃性の意図を強く推測させます。