何年ぶりかの再会。

森の仲間と集った。

 

 

20代の頃、

無我夢中に

自分と向き合い

今そのとき一瞬に向き合った時間と場所と

ともに過ごした仲間たち。

 

 

その仲間をひっぱってくれていた

大きな存在の友が

喜寿!!(77)を迎え、

また思い出の森に集い祝う時間をつくった。

 

 

12月とは思えない暖かな日。

ともに歩み先に虹の橋を渡った友が

天から贈ってくれたギフト、

大きな計らいのようだった。

 

 

紅葉はまだ美しく

メタセコイヤの木から落ちた赤茶色の葉が

柔らかで温かな色の絨毯を作ってくれていた。

 

 

大きくほそい三日月が優しくて

森のにおいを胸いっぱいに吸いこんで

大地にごろんとねころんだ。

 

 

 

数年ぶりの再会でも

すっと時間が戻るかのように

変わらない笑いがあちこちで起こり

語らい

終わりのない夜がふけていく。

 

 

あのときがあっての今、

というよりは、

 

今のためにあのときがあった、

 

と今なら思う。

 

出逢いも

できごとも

笑いも

苦悩も

涙も

歩んできたひとつひとつの

どれが欠けても

今ここはない。

 

 

変わらずにそびえ立つ

メタセコイアの木々だけが

ずっとじっと

すべてを見守り

包み込んでくれていた。