先生から取り除いた筋腫を見るか聞かれて


少し戸惑いましたが


『見ます』


と答えました



すると先生は
居酒屋のお通しを出すくらいのスッとで



スッと取り除いた筋腫が乗っている鉄のトレイを出してきました



先生
『お腹の中で切り刻んで出したので細いですがこれがお腹の中にありました 300グラムくらいですかね』



300?!
トレイの上には目を疑うほどに山盛りな筋腫がありました



その量は大人のこぶしくらいは余裕であったと思う

例えて言うなら
鬼滅の刃で炭治郎が切った岩を想像してもらえるとわかりやすいかも



見た目はほぼ白い脂身みたいな感じで気持ち悪さなどはありませんでした



正直、筋腫を筋腫を見た瞬間
これは手術してよかったなと思いました



とにかくとんでもない量で
こんな大きい物がお腹の中にあったら
赤ちゃんの部屋はだいぶ狭いし
まずできないだろうなと思いました



手術の説明も終わり
待合室へ戻ると



よめぽんを乗せたベッドが帰ってきました




よめぽんは意識がもうろうとしていました
弱りきっているよめぽんを見て


『大丈夫?』と声をかけると



首をふり




見たことのない表情で
『この世の終わり』な雰囲気でした




麻酔の副作用なのか初日に
ゴジラみたいなうめき声で嘔吐とかもありましたが

無事にあの巨大な筋腫がとれたことの嬉しさが勝っていて
よめぽんのうめきはさほど気になりませんでした
(本人は申し訳ないですが)




それから行ける日は病院に通いました


行くたびにできる事が増えて
日に日に体調もよくなり
どんどん元気になっていきました


退院の前日
病院の中にある中庭を2人で散歩して
コンビニで買ったサンドウィッチを食べながら色々将来についても話しました


よめぽん
『これで赤ちゃんできるよね?』

あらぽん
『大丈夫、できるよ』



そうして
無事に退院日を迎え家に帰宅したよめぽんは
久しぶりにあった愛猫をみて
手術よりも号泣するのでしたニヤニヤ