異種人の生活

異種人の生活

普通の人と違う生活の実況

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梅雨時期のとあるじめじめした日にめぐみとダーツへ行った日があった。
めぐみはそんなにダーツが好きではなかった。
でも、俺の趣味に付き合ってくれたのは百も承知だった。

でも、楽しくゲームをこなしていたその時だった。
めぐみは俺にある提案をした。
「負けたら罰ゲーム!!」
負ける気はしなかった。
でも、めぐみは本気の目をして俺に言ってきた。
「罰ゲームは何にするの?」
簡単な質問だ。
何、どうせテキーラやなんやで済む罰ゲームだと思っていた。

おれの考えは甘かった。

「質問に答えて。」

すぐに気付いた。
彼女とは未だ会ってはいないが、日本人特有の口約束は解消されてはいなかった。
彼女との事が聞きたいのだろう。
そして、コレから俺がどう考えてるのか聞きたかったのだろう。
「いいよ」
二つ返事で答えてしまった。
だって、俺は自称だが素人には負けない程の腕が有ったからだ。

しかし、ダーツは的の真ん中を射抜く事は無かった。
改めて、彼女の事を聞かれると思うと自然に力が入り、絶対負けたくないと言うプライド、焦り、そんな雑念が俺を負けへと導いたのだ。

「負けました。」

素直に負けを認めどんな質問にも答えてやろうと言う気持ちがどんどん出てきた。
そして、めぐみは思った通りの質問をした。

「彼女とはどうなってるの?」

当たり前だ。
そんなの、気になら無いわけない。
でも、俺は気付いて欲しかった。
普段、いつも一緒にいて彼女となんか会う時間がない事ぐらい。
しかし、女性と言うのははっきりとした言葉が欲しい。
「別れたよ。」
そんな嘘到底付けるはずも無かった。
おれは、苦し紛れにこう言った。

「どうもこうも無いよ、だっていつも一緒に居るじゃん。会ってないし、、、。」

でも、俺の口から「別れた。」もしくは「別れるよ。」とは、言えなかった。
今の環境に依存していたからだ。
好きになった人を放りだしたまま、他の人と一緒に居る。
まぁ、そんなのめぐみにしてみれば迷惑極まりない事だろう。
俺は、自然と前々から思っていた「自然消滅」と言う言葉が頭から離れなかった。

それが、俺の悪い所と知っていての発言にしか過ぎなかった。

そんな、気まずくなった雰囲気の中帰宅した2人は話す言葉が無かった。
そりゃそうだ。
めぐみにとっては一大事の会話をたわいもない言い訳でスルーされたからだ。
でも、俺は都合が良すぎるがめぐみとちゃんと向き合いこう言った。

「前に、俺が仕事で駄目になりそうな時に飲めないウォッカとレッドブルで吐き出しちゃえと慰めてくれた時、俺は本気で好きになったんだ。この気持ちは本当だ。でも、簡単に「別れるから待っててくれ」なんて言えない。それは、言う物じゃなくて実行する事だから。だから、信じて欲しい。」

それを口にした瞬間に気持ちは固まった。

そろそろ動かないと、大事な物を失ってしまう。

改めて思った、めぐみの事が本気で好きなんだなと。
前回の出来事から二人の距離は縮まった。
自分がめぐみに対する気持ちが180度変わったからだ。
幾分、まだ自分には彼女が居た。
あれから、全く会う様にならず1ヶ月近くも会わない事が当たり前になっていた。

とある日、めぐみの家で少し口論になった。
議題は、「好きな事とやりたい事、続けたい事と叶えたい事。」
表現者としては悩む材料としてみんなが思う事だと思う。
そんな、話を聞いて思わず口を挟んでしまった。
ただ、聞き役に徹する事に勤めようと努力した結果我慢が効かなかった。
めぐみは「やっぱり、表現するならそれで成功したい。でも、このままじゃ成功とは言えない。」
とか、「今持っているすべては人に聞かすのに自分の100%じゃない。」
ちょっと待て、と。
表現するのにその価値観が好きでお金を払ってみんなが見に来てくれる環境があるにもかかわらず、自分の表現する物は100%ではないと。
思わずこう言ってしまった。
「辞めちゃえば。お金を払って見に来てくれる人に対して失礼だよ。」と。
自分も表現するときに、今のままじゃ100%じゃないと思ってる。
でも、それは好きな人だろうが、親だろうが友達。ないし、お客さんになんて絶対言ってはいけない事と自分は捉えているからだ。
初めて、めぐみを泣かせてしまった。
悪い気持ちと自分のSの部分が心地よくなってしまった。
言うだけ言って、結果空気が悪くなってしまった。
何度も言い争いはして来たが、泣かせる程に何かを言った事は無かった。
自分がやった事なのに「帰るわ」と言って、家を後にした。

なんて奴だ。俺は。

でも、自分の中では謝りたい。もう、すぐにでも仲直りしたいと思っていた。
車を発進させる事が出来ず、車の中でメールを打った。
「さっきはごめん。でも、意識を高く持ってやってると思ったから、発言にショックだったんだ」
精一杯の弁解だった。
すぐさま、電話が鳴る。
「今どこに居るの」
優しい彼女の声がした。
まだ車に居るよ。そんなあまいやり取りがまた二人の距離を縮めた。

単純で、簡単な2人はすぐ仲直りした。
良かった、なんて簡単には思えない出来事が、まだ待っていた。
インターネットが停まってしまった為に、iPhoneで投稿します。

文が短いかもしれませんが、ご了承ください。



そして、曖昧なまま春を迎えた。
最近は以前のまま半同棲生活が続いていた。
めぐみのブッキングが増えたのと同時に人気者の彼女は他の表現者達にも客演として呼ばれることが多かった。
とある日、会社の人間が二子玉川へLIVEを見に行くと。
知ってるLIVEHOUSEだったので、一緒に行く事にした。
そう言えば、今日は客演しに行くと言っていたのを思い出し連絡してみる。
「今日、客演何処でやるの?」
「今日、二子玉川だよ」

偶然に向かうLIVEHOUSEのイベントで、客演だったのだ。
帰り一緒に帰ろうと約束して、向かった。
現場にめぐみは居た。いつもと変わらない雰囲気。変わらない態度。自分がはまっていくのが分かるぐらい、めぐみを意識し始めた。

イベントが終了して、帰り道川崎のラウンドワンに立ち寄り遊ぼうと話向かった。
その間、自分達の深い過去を話し合い同じ境遇に似た過去をお互い持って居て、その分もっとめぐみを知りたくなった。

未だに、首都高からラウンドワンを見ると思い出が蘇る。
めぐみは、大学までバトミントンをやっていてかなりの実力者との事。
確かに、上手かった。
でも、負けじとガチでやったがボロボロだった。
その他にも、バッティング、ゴルフの打ちっぱなし、アーチェリー、ダーツ、ゲーム。
色々、遊んだ。ただただ、楽しかった。


そんな生活の中、何日かした時会社で嫌な事が起こった。
退職するかしないかぐらいまで追い込まれ、どーにかして嫌な気持ちを吐き出したかった。
誰でも言い訳じゃ無い。
恋愛をしてる人に聞いてもらいたい。
分かって欲しい。誰しもが思う感情だ。
その時、自然と彼女では無くめぐみに連絡していた。
今日が仕事休みだと知っていた部分もあるのだろう。
でも、自然に電話していた。
「どーしたの?」

その声に安堵を覚えなにもなかったかのように接しようとしたが、何かあったと言わんばかりに問いかけてくる。

「何かあったの?」

思わず愚痴をこぼした。
悪いとは思っていたが、めぐみは平然と聞いてのけた。
そして、めぐみは受話器越しにこう言った。

「帰り家寄って」

何が何だかわからず、じゃあ行くねとだけ告げて電話を切った。
帰り道、お呼ばれされた事に幸福を感じ、ニヤニヤした顔をしていただろう。
想像が付く。
そして、まだ夜は冷える帰り道を原付を飛ばしてめぐみの家へ。

何気なく、ただいま。と声をかけ中に入る。
その時、テーブルの上にはコンビニで売ってる小さい瓶のウォッカとレットブルが。
その瓶をもって、めぐみはこう言った。

「全部、酒飲んで吐き出しちゃえ」

はじめてだった。話を聞いてくれたり、美味しい物を食べようと連れ出されたりしたことは、今までにあった。
でも、自分の為にワザワザコンビニ行ってレットブルとウォッカを買い、
寸胴鍋には沸騰したゆで汁があって乾麺のパスタが用意されていた。

本当に、嬉しかった。

飲めないの分かってて用意してくれたこと。
今日は、聞き役に徹しようとしてくれてる事。
全てに置いて、シンプルで笑っちゃう様な気が利いてるのかどうかわからない事。
全ての事が新鮮で、自分に対する気持ちが十分なくらい伝わる様な暖かい空間。
そして、スッピンで帰りを待ってくれてる好きな人。


この時、はじめてめぐみを本気で好きになった。
これから、絶対幸せにすると決めた出来事だった。


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