拝啓 冬の寒さも激しく新年から風邪が舞い込んで来るような季節。心まで冷え切っているようだ。

今日は私の所属するゼミの校外学習があった。学習と言っても美術館や博物館に行ったりするだけの大学生にありがちな似非勉強会だ。

研究テーマは日本文化研究、とのことで日夜過去の日本文化を掘り下げ未来への議論(主に家族論)を繰り広げている。少子高齢化の解決への道のりは遠い、日本の将来はどうなるのか。そもそも私の将来はどうなるのか、社会への荒波を乗り越える泥舟の船底すら出来ていない。いつまで地面に這いつくばっているのか、勝負するのも良いかもしれない。

おっと、話が横に逸れた。似非勉強会の話だ。
今まで行ってきたのが全て西洋文化に関する資料館で、それも教授の希望で決まったのだからこのゼミの未来も危ぶまれる。私は危うい場所にいる定めにあるらしい。しかし、紳士たる私からすると、いくら似非勉強会と言えども勉強は勉強。やる時はやらねばならぬ。わたしは他のゼミ員を置き去りにし、自身の知的領域拡大のため領土開拓を行なった。いや正確に言えば行おうとした。
自身をご都合主義者と自称し、口を開けばなにかと「働かずに生計を立てられ社会的地位も保障され悠々自適と暮らす方法はないか」と嘆く男である。そんな奴に勉強という忍耐のいる行為を成し遂げられる訳がない。一切の学習意欲、知的吸収を放置し時間を空費した。一体私は何処へ向かって行こうとしているのか、そもそも行きたい場所なぞあるのか、ホームグラウンドが家の布団である私に!!



、、、何だか具体的な話もせず私の愚痴のようになってしまい申し訳無い。今回は筆を置いた方が良さそうだ。何処かに届いてくれたら嬉しい。


江戸東京博物館は見て回るには実際退屈しない場所だし学生は割引になる。時間があるなら行ってみるといい。


未来不安定者

敬具 いつか何処かで巡り会うかもしれない誰か