ぐるぐる | anydaynow

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東京、三重

いつも何か不穏だ。

物事が完璧に片付いたことがない。

いつもどこかほつれている。

家を出る時も、何か、忘れていないか

と思いながら車のバックミラーで

僕を送り出す母を見ながら、

あとはヘルバーさんに任せようと

思い、

昼の休憩に携帯に何も連絡がないと

ホッとする。

 

そう思いながら、仕事中は

小説のことをわりと考えている。

父と母のことを心配している

以外は、ほとんど小説のことばかり

考えている。

 

そして仕事は定時にあがると、

スーパーまでバイパスをぶっ飛ばして、

(カーステレオでWurtSを聴きながら)

買い物を済まして、5時には家に到着。

いいときはいいし、悪いときは悪い。

不穏さは消えないが、よくやっていると

自分のことを客観視する。

 

いいサイクルで暮らしている。

ぐるぐる同じところを回っているようで、

違うところへ僕を連れて行ってくれている。

いつかさようならを言う頃、

僕はもっと大きな自分の世界へ辿り着くだろう。