推し、燃ゆ

 

男女混合のアイドルグループの"まざま座"の上野真幸を心血注いで推している高校生のあかり。その推しがファンを殴って炎上してしまうだからといって離れることはなくむしろさらに推し活にのめり込んでいって生活もさらに苦しくなって。彼女の推しスタンスはガチ恋とかではなく、推しを理解したい、と言う感じなんだね。推しを推すことが生活の中心で、いわば彼女の背骨、とのことで、推しが彼女の穴をうめていた存在、心の支えだったんだろうな。そういう感覚はわかる真幸くんも完璧で究極のアイドルというわけではなく、ちょっとアラもあるとこがリアル〜。すごく現代の小説だなって思った。

 

小戸森さんちはこの坂の上

 

不倫の子とレッテルを貼られ、小さい頃は人間関係で嫌な思いをしてきた乃々香。そんな乃々香の手を引いて、そばにいてくれた三つ歳上の清志郎。彼に淡い恋心を抱いていた乃々香だが、彼はあっさり海外へ旅立ってしまい現在、乃々香はおばあちゃんが旅行で家を開けるため半ば強制的に実家に戻ることになり、そこで子連れの清志郎と共同生活をすることになり清志郎の連れ子の子供たちや、ご飯を作りに来てくれた清志郎の友人のゼンさんが同居することになったり、おばあちゃんの恋人を名乗る男性が訪ねてきたり、子供たちの祖父母が乗り込んで来たりと、結構自分勝手な人たちが多いことw気持ちを抑え込んでやり過ごす省エネな乃々香だったけど、彼等と一緒に過ごすうちに少しずつ変化をしていって