傲慢と善良

 

婚活をしてようやく見つけた婚約者の真実ちゃんがある日突然行方不明になり、彼女を探す手掛かりを見つけるべく、彼女の家族や友人、元見合い相手等と会って話を聞くうちに思いがけず彼女のルーツのようなものや、自分自身を見つめ直すことにもなり?一概には言えないケド、今の婚活のリアルが描かれているような感じがしたな。善良な人にも無自覚な傲慢さがあり、傲慢と自分で思っていた架くんも純粋で善良なところもあるんだな、と。こう、知りたくない自分のダメな部分が見えちゃうから刺さる小説なんだなあ。で、やっぱり他の本にも出てきていたキャラとの再会もあり、そういうのも嬉しく思っちゃうな。

 

本のない絵本屋クッタラ

 

お客さんの悩みにあった絵本を探してくれるコンセプトの本屋さん+スープも出してくれるお店を営む奏と、その共同経営者の八木。悩み事にぴったりな絵本を選ぶってわりとハードル高いのでは?最初は選んでくれた本に難色を示すお客さんが多いけど、奏の補足で納得して帰っていってるのはさすが。北海道が舞台ということで、もしかしてと思ったけど終電前のちょいごはんにちょろっと出てきた奏さんか!