グルメ警部の美食捜査

 

タイトルのごとく、食べ物が絡んだ事件を捜査するお話。主人公は身長制限で泣く泣く警察官の夢を諦めた燕カエデ。お金がなくて大食いチャレンジをしていた時に遭遇した事件でグルメでちょっと変わり者な久留米警部と出会い、彼の運転手兼助手をすることになり出てくる食べ物はお高そうだけど美味しそうな描写で、事件はインスタがカギになったり、ユーチューバー絡みだったりわりと今時だね。伏線も張られていてオッ!となったなあ。シリーズの2も面白くて、警部のお誕生日会のお話はジーンとしてしまった。

 

落日

 

幼稚園のとき、勉強の出来が悪かった際、母からベランダに出されたことがあり、ふと、戸境壁の下を見ると自分と同じような境遇の子がいて、言葉は交わさずとも、少しの触れ合いに励まされたそんな想い出を持つ、現在は映画監督となった長谷部香。その戸境壁の向こうにいたとされるサラという女の子は殺されてしまい、その話を撮ろうと動き始める。一方、もう一人主人公が居て、脚本家の先生のところで事務員等(一度は脚本家としてオンエアされた作品もあるがそれっきり)をしている真尋は、その事件が起きた、かつて長谷部監督が暮らしていた土地に住んでいたということで声が掛かり、今回の映画を一緒につくることに?監督の思い出の人物が少しずつ解像度が高くなっていき監督も真尋もなかなかヘビーなモンを持ってるなと。そことそこが繋がってたの?!と驚く展開もあり。知ることは思い描いていたことと違って勝手に失望しちゃうこともあるけど、知ることによって救われることもある希望のあるラストで思わずうるっとしちゃったな。