教室が一人になるまで

 

同じ学校で相次いで三件も起きた自殺主人公の垣内は隣に住む同じクラスの美月から、レクリエーション企画のコスプレ大会の時に会った人を殺せるという死神の話を聞かされる。死んでしまった生徒は実は自殺ではなかった、そして次のターゲットも決めていると。さらに謎の手紙が届き、《受取り人》という校内でちょっとした能力(主人公は嘘を見抜ける能力)を使えるようになり、最初は信じていなかったけど、犯人を探すことにし、事件の真相を探ることに犯人は意外とすぐに絞られたけど、そこから犯人が使用した手口等を調べるのがなかなか大変で一旦解決した後もめでたしめでたしってわけではなく、辛いことが続くな。綺麗事だけで終わらないのもこれもまた良し。伏線回収もお見事。面白かった!

 

ランチ酒

 

「見守り屋」という主に夜に子供やお年寄りやペットの様子を見たりする少し変わった仕事をしている祥子さん。お仕事の後にお酒を飲みつつランチを摂るのが定番みたいになってて、彼女が飲み食いしてるものが美味しそうで!酒呑みだからなのかわりとがっつりしたものが多いかな?お酒は飲まないけどもいいなぁ〜って思う。お客さんも癖があったり、祥子さん自身もバツイチで子供は父親が引き取っているということで苦い事情もあったりして、ただグルメ小説だけってわけじゃなくビターだったり切なくもあり。辛いことがありつつも、祥子さんは友人に恵まれてる部分はいいよね、とか思ったり。