掌いつだって触れるか触れないかの距離で 側にあった手を握ることが出来なかった。 お互いに見せ合ったって 大きさや形を合わせたって 繋がなければ意味がなかった私とあなたの手。 温もりを知らないまま 私はひとり握りしめた掌。