金子みすず
星とたんぽぽ
青いお空の底ふかく、
海の小石のそのように、
夜がくるまで沈んでる、
畫のお星は目にみえぬ。
見えぬけれどもあるんだよ、
見えぬものでもあるんだよ。
散ってすがれたたんぽぽの、
瓦のすきに、だァまって、
春のくるまでかくれてる、
つよいその根は眼に見えぬ。
見えぬけれどもあるんだよ、
見えぬものでもあるんだよ。
Ⅱ-68
金子みすずさん。大好きなひと。
素敵な詩を綴るひと。
金子 みすゞ1903年 (明治 36年)4月11日 - 1930年 (昭和 5年)3月10日 )は、大正時代 末期から
大正末期から昭和初期にかけて、26歳の若さでこの世を去るまでに512編もの詩を綴ったとされる。
1923年 (大正 12年)9月に『童話 』『婦人倶楽部 』『婦人画報 』『金の星 』の4誌に一斉に詩が掲載され、
西條八十 からは若き童謡詩人の中の巨星と賞賛された。
最近ACのCMのなかで「こだまでしょうか」で話題になってるみたいです。
ACのCM自体、賛否両論なので、こんな注目のされ方はふくざつですが・・・
だいぶ前に松たかこさんが、みすず役でドラマ化されました。
その頃バスガイドをしていた私は、長門市にばっかりお仕事に行っていた気がします。
山口県長門市仙崎、みすずさんの故郷には、記念館もあります。
機会があったらぜひ♪
まだまだ たくさんの素敵な詩があるんですよ。
せつなくなったり、楽しくなったり!
もともと詩に興味がなかった私ですが、皆さんにぜひ、見てもらいたいです。
私と小鳥と鈴と
私が両手をひろげても、
お空はちっとも飛べないが、
飛べる小鳥は私のように、
地面を速くは走れない。
私がからだをゆすっても、
きれいな音は出ないけど、
あの鳴る鈴は私のように
たくさんな唄は知らないよ。
鈴と、小鳥と、それから私、
みんなちがって、みんないい。