ドイツ駐在時代に綴っていたブログではパン作り記事の閲覧数が旅行記と並んで多く
レシピ公開を求めるダイレクトメッセージも少なくありませんでした。(お断りさせて頂いていましたが)
ヨーロッパでパン作り初心者が日本のパンを作るのは材料選びの時点で悩むと思いますが
こればかりは本当に何度も失敗しながら慣れていくしかないのですよね。
私も必要に迫られて独学でパン作りを始めましたし
大きく異なるのが小麦粉で
日本は小麦粉をタンパク(グルテン)含有量で分類するのに対して
ドイツでは灰分(ミネラル総量)で分類しています。
一般的な商品は405、550、1050のような数字で分類され
それが意味するのはお米で言うところの精米歩合で、数字が小さいほど
胚ぶんが少なく、2000というのが全粒粉になります。
厄介なのがグルテン含有量は小麦の特性であって
製粉歩合?とは別なので、簡単に405は薄力粉で550が強力粉とは言えないのです。
ただこのようにブログで紹介している方が結構多く
私の認識とは違うなと思って拝見しています。
その論理で行くと1050は最強力粉だということになってしまいますが、
1050単体では日本のふんわりしたパンは焼けません。
実際、駐在時代にREWE bioの550がEiweiß(蛋白)9%なのに対し、
Küchenmeisterの405はEiweiß12%でパンを焼くのに十分(日本でいう強力粉)でした。
小麦粉には必ずEiweißの含有量が記載されているので、それを見て
8%前後なら薄力粉、11%以上なら強力粉、その間を準強力粉と判断したら
いいと思います。
参考までに
これは準強力粉(薄力粉としても使えると思いますが)
こちらは日本でも注目されている古代小麦のスペルト。
ドイツ語ではDinkelと言います。
スペルト小麦のパン作りは日本でも苦労することがあると思いますが
Eiweiß13%なのでケーキもパンも上手にできるはず
(これを帰国時に持ち帰ってゆっくり焼き比べしたいと思います。)
このように普段からのお買い物で小麦粉のEiweißを色々見て
このスーパーに売っているこのメーカーのは使えそう
と覚えておくと苦労が少ないと思います。
でも私が初めてドイツに住み始めた2011年に比べたら
タンパク含有量の多い小麦粉が増えたなと今回改めて思いました。
私はグルテン粉をネットで購入して必要に応じて加えていました。
本当に研究熱心だったと思います。
こちらに来ても、Aちゃんが喜ぶのでパン作りしていますよ
シナモンと胡桃のパンなど
こちらへ来て焼いたパンのことはまた後日の投稿で