少し前に米粉を使ったパンやスイーツ作りに興味が湧き、管理栄養士の鈴鹿梅子さん主宰の米粉のレシピ帖というレシピサイトに出会いました。

「無料でこんなに沢山のレシピを公開してくれるの?!」とびっくりするほど素敵なサイトです。


やがてお菓子よりも米粉100%のパンをもっと知りたいと思うようになった頃

待ってましたのタイミングで米粉パン中心のレシピ本が発売されると知り

購入するに決まってるうさぎ


食パンのような立ち位置の、ホーロー容器のパンや



オリジナルをアレンジさせて頂いて、明太フィリングを入れたバトンパン



こちらもオリジナル塩パンをアレンジして


塩あんぱん

全て小麦粉、バター、卵不使用です。

小麦のパンとは味、風味、食感、全て違いますが「あ〜、こうなってもお米(ごはん)の味がするものなんだ」「小麦のパンとこんなに違うんだ」などなど勉強になることがたくさん。

一番の感想は「わぁ〜こういう世界があったんだひらめき電球

言わずもがな美味しいです!

それはパンですか?と聞かれたら、正直「お米(米粉)のパンです」という答えになりますが、

ひとつ言えるのはすごい👍ということ。

こういう多くの人が知りたかったこと、でもできなかったことを形にして、誰にでも再現出来るレシピを完成させるなんて、学者であり研究者でありアーティストですよね。

日々ぽけ〜っと気の向くままにキッチンに立っている私とは違うものが見えているのだろうな。


ちなみに、鈴鹿梅子さんのレシピ本では使用する米粉が指定されています。

これは米粉によって吸水量がことなるので、指定された米粉でないとレシピ本と同じものが出来ない可能性があるためです。


私はいつもこちら👇を使っていますが、美味しくできていると思います。


※レシピ本で指定されたメーカーの米粉を使ったことがないので、絶対平気と言い切る事は出来ません。



ここからは興味のある方だけ。長いですからあせる


私のブログはパン作りの記事が多いので、パン好きなのを今さら語ることもありませんが、

どんなに好きなものでも欠点があったりしますよね。

パンで言えばグルテンがそれ。腸を汚すと言われています。

小麦粉に含まれるタンパク質は水と合わさるとチューインガムのような粘度のあるかたまりになり、これがグルテンです。

グルテンは水に溶けない性質を持ち、消化分解されにくい、更には消化→排泄へのルート上で腸壁にこびりついて異物(汚れ)となります。

食後、体内では胃で消化→小腸で栄養吸収→大腸で排泄準備となりますが、腸の内壁にグルテン(異物)がこびりつくことで小腸では栄養吸収の働きが低下し、大腸では水分調整に影響、結果代謝が悪くなったり、異物(汚れ)が腸内に留まることで腸内環境が悪化したり、それが続くと健康を害するとのこと。


難しいことはわかりませんが腸壁にこびり着くグルテンのイメージって、道にガムとキャラメルを落としたとして、キャラメルは踏まれて道路や靴裏を汚しながらも比較的早く消滅するのに対し、ガムは「これ何年まえについたガム?!」というくらいこびりついて長く留まりますよね?そんな感じなのかな汗うさぎ

ガムの原料は天然樹液や人工樹脂です


だからと言って、私はパン(グルテン)によって体に異変を感じたことはないのですが、

グルテンについては1つの知識として頭の片隅に入っています。

実生活に取り入れるかは人それぞれとして、学び知ることに無駄はひとつもないのでひらめき電球

自家製酵母(サワードウ)を始めた理由もそこにあります。


日本人のグルテン不耐性(セリアック病)の罹患率は0.05%だそうなので、欧米におけるグルテンフリーの要求と日本におけるそれは本質が少し違うかもしれませんね。

日本は一部のグルテン不耐性の方を除いたら今はまだ言葉は悪いですが「意識高い系」の人を形作るアイテムの感がありますから。

ただ日本でも今後グルテン不耐性の人が増える可能性があるそうで、グルテンフリーの要求は増えていくのかも知れません。


☝️のようなことにプラスして、コロナ禍初頭にスーパーで買い占めを目の当たりにしたこと、地球環境の悪化や他国の戦争も影響して世界の国々が限られた資源を奪い合う現実があったり、衣食住でこれまでの「当たり前」が覆される未来を想像することが増えました。

日本において米の自給率はほぼ100%、対して小麦は13%です。

私達にどんな未来が待ち受けているのかは分かりませんが、

ふと「小麦不使用のお米のパンを普通に焼ける人になっておこうかな」と思ったわけです。

両親も70半ばになり、いつ「パンが食べたいのに体が小麦を受付けない」とか、反対に「パンなら食べやすいけどお米は食が進まない」なんて言い出すかわかりません泣

何でも、できる範囲で知識と技術を携えておくと生きやすい(便利な)気がします。