こちら数日前の夕餉の一品。
豚のスペアリブ。
手前味噌ですが骨離れが良く、しっとりジューシーに出来ました。
これを作るのに使ったのが
スフレンハイムで買ったベッコフ鍋ベッコフ鍋だからと言ってベッコフ専用ではないので、、、と言うか
私は作るのであろうか、ベッコフを
ベッコフ鍋の正しい使い方を知るためにドイツのレシピサイトをいくつも検索して(フランス語はBonjour以外知らないので)
それによると
鍋に具材を入れたら蓋をする直前に小麦粉+水の生地をふちに一周巻きつけて、最後に蓋をして密閉させる
とのこと。
なるほど・・・
私も下味をしたスペアリブと香味野菜(今回は玉ねぎのみ)を入れて、
少し緩めでではあったけれど小麦粉生地を巻きつけてから蓋をし、
余計な事!に上からも残った生地をさらに巻きつけてオーブンへ
80分の後、完成
お料理としてはかなりいい感じです
美味しそうだ‼️
でも実はこの時既に事件は起きていました。
それは衝撃的な事件でした
焼きあがって、パン生地に埋まっている状態の蓋を「よっこいしょ!」と取ったら
ご覧下さい
釉薬も一緒に剥がれました
![ガーン](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/020.png)
とりあえず気を落ち着かせてから、前向きに考えてみるのだ
時間は戻らないのだから受け入れよう。
美味しい料理が出来たのだ!
その結果のダメージならばこの傷にこそ愛着を持って大事に使って行こう。
傷は鍋が持つ料理の記憶だ!
そう自分に言い聞かせたものの、少しだけ心に残るモヤモヤを解消せねば、ただのヤセ我慢になってしまう。
そこで下手なドイツ語で文章を作り、画像を添付してアルザスのお店にメールしました。
内容としては
何月何日に貴店を訪れた日本からのものです。
ベッコフ鍋を購入した際にこれはインテリアなのか実用出来るのか質問しました。
あなたの答えは「もちろん料理に使うためのものだ」でした。
私はいくつかのベッコフのレシピを探し、その通りに水と小麦粉から作った生地を巻きつけて焼きました。
結果蓋の塗料が剥がれました。
私の質問は一つです。
「これは普通に起こる(珍しくない)ことなのか、それとも通常考え難いことなのか」です。
下手なドイツ語で失礼がある点ご容赦ください。
お返事をお待ちしております。
有り難いことに翌日返信がありました。
そのびっくりの内容とは
※店名を明らかにしていないとは言え、メール公開の許可を得ていないので一部モザイクします。
「ボンジュール
はい。それは普通のことです」👈マジですかい
「新しい料理本では、蓋はアルミホイルかベーキングペーパーで閉じるように書かれていますが、古い料理本ではまだ生地を使って閉じる方法が見られるようです。」👈マジですかい
だってね
比較的新しいレシピサイトで見たいくつも写真でもパン生地で隙間を埋めていたし
何件ものレシピで👇このように生地の分量が載っているのです
400g 小麦粉
150m 水 場合によって増減
とか
パン生地用
300g 小麦粉 タイプ550
165ml 水
大さじ1/2 塩
小麦粉に少々の塩と150mlの水を加え、弾力が出るまでこねる。生地を2つに分け、棒状にしたら左右から縁につけて両端を繋げる。蓋で生地を押すように閉じる。
という工程が載っているし。
昔の料理本ではないぞご主人さん!
ただ❗️☝️の返信メールでモザイクしてある部分には
「釉薬をヨーロッパ基準に適合させる為に釉薬のレシピ変更が求められました。結果以前より剥がれやすくなっています」
的なことが書かれていたので犯人はそれだと思います。
だってル・クルーゼでも土鍋でもパン生地が蓋や側面にこびりついても塗料が一緒に剥げるなんてないもの。
ということで今更アルザスに戻れるわけでもないですし、「送料はあなた持ちだが蓋は交換してあげられます」とありましたが、送料だけで本体料金を上回るので希望もしません。
これにて納得?というか
もっともっと幾つもレシピの確認をすればよかったと言う自分の反省点もあるので
塗料の剥げた蓋も私らしさと思って今後も愛用して行こうと思います。
ただね、フランス人に日本人と同じ気遣いを求めるのはナンセンスとはわかっていながら
「調理に使えるのか」といかにも観光客なアジア人が聞いたのなら
「この鍋はアルミホイルで蓋の隙間を埋めて使うんだよ」と教えてくれるとか
「伝統的な方法で使うと塗料が剥がれ易いよ。気をつけて!」と一言添えてくれるとか
それがあったら非情に有り難かったです。
言うだけ無駄なのはわかっているけれど
日本人なら聞かれなくてもひと言添えると思う。
今後アルザスでベッコフ鍋をご購入される方がいらしたら
絶対に小麦粉生地で蓋の隙間埋めをしないで下さいね
価格高騰している小麦粉を食用でなく使って、そのせいでお鍋が傷つく
正に泣きっ面に蜂🐝ですよ〜