60年以上も前のテレビの話ですので、若い方や興味のない方はスルーして下さい。
自分の備忘録として書いています。

1か月くらい前に、「快傑ハリマオ」の話を書きました。
1960年頃に自分が小さかった頃に見ていたテレビです。

このテレビにモデルがあったというのは前から知っていましたが、
中野不二男さんと言う方が書いた「マレーの虎 ハリマオ伝説」という本が

図書館にあったので借りて読んでみました。

このマレー帽をかぶった男が英雄ハリマオとは結びつきません。

この本は、昭和60年(1985年)頃にハリマオ伝説を調べるために中野さんが

各地をまわってまとめた、1988年発刊のドキュメンタリーでした。
ハリマオのモデルは、谷豊という日本人ですが、ほとんどマレーシアに
行っていて、日本語よりもマレー語が堪能だったようです。
マレーシアのトレンガヌというところで、理髪店を営んでいた家の長男として生まれ、
昭和17年3月 マラリアで31歳で死亡したとされています。
亡くなる数年前に、手下を連れて統治していたイギリス人や華僑から金品を盗む
義賊のようなことをしていた、と書かれています。
中野さんは、谷豊の兄弟や軍関係者を訪ね歩いて書いたようですが、
豊の妹シズコが、華僑の暴動で惨殺されたのでそういう行動に出た、とかいう
話もありますが、結局のところ正体や亡くなった原因や墓はわからなかったようです。
盗賊として追われ、刑務所に何回も入ったようだし、諜報機関や日本軍の工作員だったかも
しれないが、イスラム教徒になり、現地化した日本人なので、よくわからない
というのが本当かもしれません。

下は、植民地化されていた昭和8年頃の東南アジアの地図です。

マレーシアはイギリス領、インドネシアはアメリカ領のようです。


ネットで見ると、このテレビ版「快傑ハリマオ」の原作は山田克郎さんと言う方が書いた

『魔の城』という小説で、それを日本テレビが「快傑ハリマオ」という名前の

テレビドラマを作って放映したようです。
私が持っている「第一部 魔の城 篇」の舞台はインドネシア、
白人(イギリス人?米国人?)がインドネシアの人を土民とよんで奴隷にするのに
加担した謎の陳秀明という悪徳商人やキャプテンK・Kという日本人?を相手に闘う話です。

 

DVDの最初のいくつかはカラー(当時は総天然色?)で、後は白黒です。

小さい頃に見たのはもちろん白黒テレビでした。
ドラマの中で、現地の人を「土民」とよんでいました、今では差別用語ですね。

小さい頃自分は、現地人を土人とよんでいたような記憶があります、それも差別用語です。

本を読んだ後「快傑ハリマオ」DVDを改めて見てみました。


最後は、キャプテンK・Kと一騎打ち


キャプテンK・K(牧冬吉さんです、タモリではありません)は敗れ去り、


平和のために闘うことを誓い、ハリマオは馬に乗って去っていく。

 

拳銃使いの太郎が撃つと必ず悪役が持つ拳銃の手元に当たったり、

拳銃にタマを込めないでも連発銃のようにいくらでも撃てたり、

剣や素手で相手と派手に戦う、昔はそんな単純なテレビでした。