ちょっと箱根の方に行ってみようと思い立ち、立ち寄ったのが小田原にある石垣山一夜城。

 

ご存知の方も多いかと思いますが、豊臣秀吉が北条の居城小田原城を攻め落とす

ために作ったとされる有名な一夜城です。

小田原城の西南の山にある山城で、早川港の近くから山を登っていきます。

登ったといっても車なので、ミカン畑のようなところを通ってすぐ着きます。

 

日曜日だったせいか、駐車場もほぼいっぱい、観光客がたくさんいました。

 

一夜城といえば、いずれも秀吉が作った伝説の城で、ここと大垣の墨俣城が有名ですね。

いずれも嘘くさいと思っていたのですが、この城を見てビックリです。

山の上に作った砦のようなものを作ったのかと思っていたのですが、

実際にこの石垣山一夜城を見たら、その大きさにことさら驚かされます。

 

駐車場近くの石垣。

 

途中で見える崩れかった石垣。

 

石垣の上にある二の丸や本丸跡もあって、山城であっても本格的な城の体をなしています。

 

こちらからは二の丸の向こう(上)にある本丸方向が見えます。

 

井戸があった井戸曲輪。

人が住めるようにするため掘った井戸ですね。

ここまでくると籠城もできる本格的な城ということでしょうか。

続100名城の一つだそうです。

 

小田原城を含む小田原の市街地が見えるとの説明でしたが、小田原城は

小さく見えたのか、はたまた木陰に入っていたのか、肉眼では見えませんでした。

 

秀吉の一夜城を知ったのは、山岡宗八の「豊臣秀吉」を読んだ時です。

もう40年以上前のことですが。

文庫本で全8巻だったか、「徳川家康」26巻に次ぐ結構な歴史長編でした。

もちろん墨俣一夜城もこの本に出てきました。

墨俣には当時は存在しなかった立派な天守閣を作ったようですが、

観光の為だとしても、なかったものを作っても夢がないですね。

 

伊達正宗が「石垣山城は一夜でできた」とか書いたとされる古文書が見つかったり、

一夜のうちに作られたわけではなく80日かかって作ったとか・・。

往時の建造物がなくても、後世の人の作り話であったとしても、

歴史には想像やロマンを掻き立ててくれる何かがあります。